検索
ニュース

OPPOが5Gスマホ「Reno 5G」で下り1.7Gbpsの通信に成功 ARグラスも参考展示Rakuten Optimism

楽天のイベントにOPPOが出展し、「Reno 5G」を使った5G通信を実演。基地局シミュレーターと有線接続し、下り最大1.72Gbpsの速度を出していた。見るだけでさまざまな情報を取得できるARグラスも参考展示している。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 楽天が7月31日から8月3日まで開催しているイベント「Rakuten Optimism」で、OPPOがブースを展示。5Gスマートフォン「Reno 5G」を用いた通信デモを実施している。

OPPO
手書きで「5G実演中!!」と案内。右側に並んでいる3台の端末のうち、実は1台が「Reno 5G」だった

 楽天モバイルは、2020年6月に5G商用サービスを開始する予定だが、まだ免許を取得していないため、無線で電波を飛ばすことはできない。そこで今回は、5G基地局シミュレーターとReno 5Gを有線接続し、電波を遮断するシールドボックス内で5G通信を実現させている。基地局側とスマホ側それぞれで4本のアンテナを使う「4×4 MIMO」での利用を想定しており、基地局シミュレーターと端末は4本のケーブルで接続している。

OPPO
シールドボックス内で通信を続けているReno 5G
OPPO
基地局シミュレーターと有線で接続している。厳密には、ケーブルを接続した基板にReno 5Gを接続している

 基地局シミュレーターはLTEと5Gの両方に対応するNSA(ノンスタンドアロン)タイプ。5G通信には3.3GHz帯を利用しており、デモでは下り1.72Gpbs、上り17.22Mbpsの速度が安定して出ていた。ただしこれは電波を遮るものがない理想的な環境なので、実際の利用シーンではもう少し速度は落ちるはず。シールドボックスにあるReno 5Gのピクトエリアには「5G」のアイコンが見られ、確かに5Gで通信していることが確認できた。

OPPO
下り1.72Gbps、上り17.22Mbpsが出ていた
OPPO
5Gのピクトアイコンを確認

 さて、このReno 5Gの実機はシールドボックスにあるものだけで、ユーザーが手に触れることはできない……と思いきや、一緒に展示されていた「Reno 10x Zoom」の中に、1台だけReno 5Gの実機が紛れて(?)いた。

 ただし外観はReno 10x Zoomと同じで見分けがつかず、新しいスマホに触れているという感覚は乏しい。それもそのはず、Reno 10x ZoomとReno 5Gのデザインやカラーは共通しており、サイズは77.2(幅)×162(高さ)×9.3(奥行き)、重さは約215gで全く同じ。5Gスマホはアンテナが増える分、サイズが大きくなるのかと思いきや、そもそもReno 10x Zoomがやや大柄なボディーであることが影響しているのか、LTEスマホと5Gスマホで同じ外観という、珍しいパターンになっている。他社でも同様のケースは今後増えるのだろうか。

OPPO
OPPO
Reno 5Gの実機
OPPO
OPPO
左がReno 10x Zoom、右がReno 5G。外観は同じなので区別がつかない
OPPO
デバイス名から、ようやくこの端末がReno 5Gであることが分かった
OPPO
最大10倍のハイブリッドズームやリフトアップするインカメラなどのスペックもReno 10x Zoomと共通している

 Reno 5Gはオーストラリア、イギリス、スイスで販売されているが、OPPOの担当者によると、日本で発売する予定はないとのこと。楽天が5Gサービスを始める頃には、「既に新たな世代の5Gスマホが発表されているだろう」と担当者は話していた。

 この他、OPPOのブースでは、中国で展開しているARグラスも参考展示している。日本での展開は未定だが、例えばグラス越しに見たスポーツ選手を識別して、選手の詳細情報をスマホで表示するといった使い方を想定している。グラス自体にディスプレイや通信機能は搭載しておらず、グラスに備え付けのケーブルでスマホに接続することで、情報を取得するための通信をしたり、情報を表示したりする。

 スマホとの有線接続が前提となると、どうしても操作が煩わしくなる。無線接続か、グラス自体に通信機能やディスプレイを搭載するといった進化にも期待したい。

OPPO
OPPO
OPPOのARグラス
OPPO
スマートフォンと接続して利用する
OPPO
OPPO
認識した選手の情報がスマホに表示される

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る