ソフトバンクが「SIMロック解除」要件を緩和 中古端末でも来店すれば原則ロック解除可能に:指針改正への対応
総務省が9月に施行する「モバイルサービスの提供条件・端末に関する指針」の改正に合わせて、ソフトバンクとY!mobileの端末におけるSIMロック解除要件が一部変更された。来店すれば、元契約者以外でも原則としてSIMロック解除手続きを行えるようになる。
ソフトバンクとウィルコム沖縄は8月21日、2015年5月以降に発売した携帯電話端末のSIMロック解除条件を一部変更した。解約済みの端末の解除手続きに関する日数制限が撤廃される他、元契約者以外でも一定条件のもとSIMロック解除が可能となる。
条件変更の概要
従来、2015年5月以降に発売された解約済み端末のSIMロック解除は解約日から90日以内に元契約者本人が手続きする必要があった。
8月21日からは、解約済み端末のSIMロック解除期限が撤廃され、システム上の端末購入日から101日以上経過していれば来店によるSIMロック解除が可能となった(※1)。
※1 条件によっては購入から101日未満(最短で購入当日)でも手続き可能
また、同日から元契約者以外による解約済み端末のSIMロック解除手続きも受け付け始めた。これにより、他者から譲渡を受けた端末、あるいは中古端末の所有者もSIMロックを解除できるようになる。
手続きは「ショップ」でのみ受け付け 手数料は「1台3000円」
譲渡端末や中古端末を含む解約済み端末のSIMロック解除は、ソフトバンクブランドの端末は「ソフトバンクショップ」、Y!mobileブランドの端末は「Y!mobileショップ」に来店して手続きを行う必要がある。必要なものは以下の通りで、1人1日当たり2台まで受け付ける。
- ロック解除を希望する端末
- 本人確認書類
- SIMロック解除手数料(1台当たり3000円)
なお、端末が以下のいずれかの条件に当てはまる場合はSIMロックを解除できない。
- 解除希望の端末がシステム上の購入日から101日未満の場合(※2)
- 解除希望の端末に水ぬれや故障箇所がある場合(修理後受け付け)
- 解除希望の端末が「ネットワーク利用制限」の対象である場合
※2 元契約者の状況によっては解除可能(※1と同様)
その他の条件は、2017年12月1日の改訂時と同様だ。
「指針改正」に伴う措置
今回のSIMロック解除条件の一部変更は、2019年9月に施行される「モバイルサービスの提供条件・端末に関する指針」の改正に対応するために行われた。
9月施行の改正では、携帯電話事業者に「解約済み端末のSIMロック解除に関する日数制限の撤廃」「元契約者以外によるSIMロック解除手続きへの応諾」が原則として求められる。
改正に先んじて、NTTドコモでは2月20日付でSIMロック解除条件を変更している。au(KDDIと沖縄セルラー電話)も改正日となる9月1日までに解除条件を変更するものと思われる。
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