AI技術でネット詐欺対策を強化した「ウイルスバスター」シリーズ最新版
トレンドマイクロは、9月5日に総合セキュリティソフト「ウイルスバスター」シリーズ最新版を発売。未知の不正サイトをAI技術で分析し、脅威を防ぐ機能を新搭載する。
トレンドマイクロは、9月5日に総合セキュリティソフト「ウイルスバスター」シリーズ最新版を発売する。
最新版には未知の不正サイトをAI技術で分析し、脅威を防ぐ機能を新搭載する。具体的にはWebサイトが作成されてからの時間、登録者情報、URLの文字列、HTMLのソースコードなどをAIが分析し、不正サイトか否かをリアルタイムに評価。不正サイトと判断した場合はアクセスを防止する。
また、スマートフォン向けセキュリティアプリ「ウイルスバスター モバイル」では、従来から不正なURLが記載されたメールやSMSを受信した際、URLをクリックしても不正サイトへのアクセスを防止する機能を提供していた。今回は不正サイトのURLが含まれるSMSを受信した際、自動で迷惑フォルダに振り分ける詐欺メッセージ対策機能をiOS向けへ搭載した。
さらにセクストーション(性的脅迫)スパム、投資詐欺、出会い系詐欺など不正なファイルやURLが含まれていないメールに対抗するため、文章の特徴をAIで解析して詐欺メールの可能性を判定する機能を搭載。詐欺メールを表示した際、警告メッセージと判定した根拠や対策を表示する。
この他、Microsoft Edgeで検索エンジンなどを用いてWebサイトの一覧を表示した際に、不正サイトか否かをマークと色で表示して安全性を分かりやすく表示。問い合わせに24時間365日対応する「デジタルライフサポート プレミアム」でNetflixやAmazon Primeなどの音楽・動画配信サービス向けサポートを開始する。
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