分離プラン時代の長期利用特典は? 3キャリアの内容をチェック:携帯料金 A to Z
分離プランが主流になり、大容量と段階制の2種類のプランをそろえた大手3キャリア。総務省の有識者会議では、長期利用割引は「1カ月分の料金まで」とする案も出ている。大手3キャリアの新プランでの長期特典について確認した。
分離プランが主流になり、大容量と段階制の2種類のプランをそろえた大手3キャリア。一方で、総務省の「モバイル市場の競争環境に関する研究会」では、長期利用割引の許容範囲半は「1カ月分の料金」とする案も出ている。今回は、大手3キャリアの新プランでの長期利用特典について確認した。
NTTドコモは割引からポイントへ
NTTドコモの従来プランでは、dポイントクラブのステージとパケットパックの容量に応じて毎月料金を割り引く「ずっとドコモ割プラス」が用意されていた。しかし、6月から提供している新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」では、これは適用されない。
その代わり、「ギガホ」「ギガライト」では「ずっとドコモ特典」が適用される。こちらはステージに応じ、「dポイント」が500〜3000ポイントプレゼントされる特典だ。
誕生月に特典の獲得案内メールが届くので、誕生月を含む6カ月間のうちに「dポイントクラブサイト」または「専用獲得ダイヤル(*8470)」からユーザー自身が手続きすることでdポイントを獲得できる。獲得したdポイントの有効期限は、獲得日を含む月から数えて6カ月目の月末だ。
auもポイント付与、2020年3月から新ポイントプログラムに
auは「au STAR 長期優待ポイント」を設定しており、毎月WALLETポイントとして還元される。auの契約年数と対象料金プランの定額料に応じて付与される。「家族割プラス」に加入している場合などは、割引額を差し引いた料金が対象。
また、マンスリーポイント(au携帯電話等の利用料金1000円ごとに10ポイントがたまるサービス)は「au STAR 長期優待ポイント」と統合した。ポイント付与には、au STAR会員の登録が必要となる。
なお、auは「2年契約N」対象プランの契約者に対し、2020年3月から新たな「au WALLET ポイントプログラム」を提供する。契約年数と契約プランだけでなく、4つのステージに応じたポイントを付与するのが特徴。2年契約Nの対象プランの契約者には、2020年3月までau STAR長期優待ポイントを付与する。
ソフトバンクはTポイントからPayPayボーナスへ
ソフトバンクの「長期継続特典」の対象には、ウルトラギガモンスター+(プラス)(=データ定額 50GBプラス)や、データ定額ミニモンスター(=データ定額ミニモンスター)も含まれる。
ソフトバンクは「長期継続特典」を2019年8月29日以降、従来のTポイントから「PayPay」アプリ内で使用できる「PayPayボーナス」へと切り替えた。PayPayアプリ対応機種を使うユーザーには、契約更新ごとに3000円、毎月の特典として利用年数と金額に応じたPayPayボーナスが付与される。特典の受け取りにはPayPayアプリでの設定が必要だ。なお、ソフトバンクでは締め日が複数あるため、特典の変更時期は締め日によって異なる。
利用年数ごとの付与率は、3〜4年目が1%、5〜6年目が2%、7〜10年目が3%、11〜14年目が4%、15年目以降が5%となる。
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