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ソフトバンクが台風15号に伴うエリア障害から復旧 約10日間で
9月5日に発生した令和元年台風第15号が、千葉県を中心にいまだに生活への影響を及ぼしている。そんな中、ソフトバンクがこの台風に伴う携帯電話サービスのエリア障害を全て復旧したことを発表した。
ソフトバンクは9月18日午後5時38分、令和元年台風第15号(台風15号)による携帯電話のサービス障害について、エリア復旧が完了したことを発表した。ただし、現時点ではあくまでも「エリア復旧」なので、場所によっては利用に一定の制約がかかる場合がある(後述)。
ソフトバンクにおける台風15号による障害は、9月9日午前1時頃から発生。同日、同社は対策本部を設置し、関東地方の社員を中心に復旧活動を開始すると同時に、全国の拠点から応援社員を集め、復旧資材の搬送を開始した。
翌10日には応援社員が合流し、15日までに山間部を除くエリアがおおむね復旧し、今回、残りのエリアについても通信を回復した。
復旧に携わった人員は10日間で延べ6042人、投入した資材は合わせて480台に上る。移動電源車や可搬型発電機なのでによる基地局の電源投入や、すぐに復旧することが困難な基地局については、移動基地局車や可搬型基地局を優先的に投入し、エリアを回復している。
一部の復旧エリアでは影響が残存
今回の復旧は、あくまでもエリア面での復旧となる。そのため、復旧した地域でも以下の事象が発生する可能性がある。
- 可搬型発電機のメンテナンスなどで一時的に使いづらくなる(停電の続いている千葉県の一部地域)
- VoLTEによる音声通話ができない(移動基地局車や可搬型基地局でエリア復旧している地域:音声通話は3G回線でカバー)
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