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ドコモの5Gは“地方”にも注力 ドコモが「5Gプレサービス」をスタート
NTTドコモが「5Gプレサービス」を開始。それを記念したセレモニーでは、各地にある支社から5G回線を使った映像中継が行われた。地方でも5Gを普及させようという意思が見て取れる。
NTTドコモは9月20日、5G(第5世代移動体通信システム)の「プレサービス」を開始した。
これに合わせて同社は同日、本社と各支社において「ローンチセレモニー」を開催。各会場を5G回線で結び、プレサービスを“全国一斉に”始めることをアピールした。
5Gで日本と社会を変える 地方創生も進める
「ドコモは5Gで日本を、社会を変えていこうと考えている」というドコモ。日本全国において、「オープンな姿勢で地方創生を進めていきたい」という。約3000社のパートナーとユースケースを開拓するだけではなく、ドコモ自身も5Gサービスに1万5000人以上の人員を投入しているという。ドコモの人員のうち、6000人以上は各地域の支社で従事しているそうだ。
エリア展開面では、2020年度第1四半期(2020年4〜6月)までに全都道府県に基地局を設置し、その1年後には全国に1万局の基地局設置を目指す。
ただ、5Gエリアを展開しても、その特性を生かせるサービスが出てこなければ意味がない。そこでドコモは5Gに関連する技術を検証できる「ドコモ5Gオープンラボ」を東京、大阪、沖縄、グアムに開設している。9月20日にはこのラボを北海道、仙台、名古屋、石川、広島、香川、福岡にも新設し、各地域で少なくとも1箇所は5G技術を試せる環境を整えた。
これらの取り組みを総合する限り、ドコモとしては地方にこそ5Gを普及させようと考えているようだ。
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