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auの“未契約”新品端末のSIMロック即時解除、au直営店で受け付け開始 分割払い時は「預り金」が必要
「アップグレードプログラムDX」導入に伴い、未契約者に対する端末販売を本格化したau。それに伴い、未契約端末のSIMロック解除ルールが一部変更されることになった。
KDDIと沖縄セルラー電話(au)は10月1日から、au携帯電話の回線契約にひも付けないで購入した新品端末(以下「未契約端末」)について、au直営店でSIMロックの解除手続きを受け付けている。事務手数料は3000円(税別)で、端末を分割払い(割賦)で購入した場合は分割支払い金の2カ月分を「預り金(デポジット)」として預託する必要がある。
預り金は、1回目の分割金の支払いが確認された翌月以降の請求に順次充当される。そのため、順当に行けば2回目、3回目の支払いと相殺されることになる。
手続きは「au直営店」のみ
10月1日現在、未契約端末のSIMロック解除は以下のau直営店でのみ受け付けている。その他のauショップでの受付については「現在のところ決まっていることはない」(KDDI広報部)。
- au SAPPORO(札幌市北区)
- au SENDAI(仙台市青葉区)
- au HONJOWASEDA(埼玉県本庄市)
- au KASHIWA(千葉県柏市)
- au SHINJUKU(東京都新宿区)
- au みなとみらい(横浜市中区)
- au NAGOYA(名古屋市中区)
- au KYOTO(京都市下京区)
- au OSAKA(大阪市北区)
- au ABENO(大阪市阿倍野区)
- au FUKUOKA(福岡市中央区)
- au HAKATA(福岡市博多区)
- au NAHA(沖縄県那覇市)
総務省の研究会での議論への対応
両社が10月1日から提供を開始した、、48回払いの分割払い(割賦)と端末下取りを組み合わせた購入支援プログラム「アップグレードプログラムDX」は、au携帯電話を契約していない人でも適用できる。
しかし、このプログラムを適用して未契約端末を購入した場合、購入日から100日間はSIMロックがかかったままとなる問題が生じる。このことが、総務省の「モバイル市場の競争環境に関する研究会」において問題視された。
今回の措置は、この問題に対する一応の「回答」ということになる。
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