Android11月の定例パッチで深刻度「重大」8件を含む修正 「Pixel 4」の「スムースディスプレイ」も改善
GoogleがAndroid向けの11月の月例パッチを公開した。深刻度「重大」8件を含む多数の脆弱性を修正する。「Pixel 4にとっての初の機能アップデートとして、「スムースディスプレイ」と「カメラ」が改善される。
米Googleは11月4日(現地時間)、Androidの月例セキュリティ情報を公開し、パッチの配信を開始した。
「Android 10」からは、「Google Playシステムアップデート」(Project Mainline)により、Pixel以外の端末にも重要なパッチはGoogle Playから直接配信されるようになっている。
Androidセキュリティ情報で公開されたパッチは「2019-11-01」と「2019-11-05」。危険度が最も高い「Critical(重大)」が8件、その次の「High(高)」が29件、その次の「Moderate(中)」が1件。
Criticalには、リモートの攻撃者が細工したファイルを開始て任意のコードを実行できるものも含まれる。
別途配信されるPixelの11月のアップデートでは、「High」以下の20件の脆弱性を修正。機能アップデートとしては、Pixel 3以前のモデルのGoogleアシスタントのホットワード検出機能の改善、Pixe 3のボトムスピーカーの音質改善、Pixel 3a以前のモデルの起動時の安定性の向上、すべてのPixelでのXbox Bluetoothコントローラのマッピング対応など。
「Pixel 4」にとっては初のアップデートだ。機能のアップデートとして、「スムースディスプレイ」とカメラの改善が行われた。米9TO5Googleによると、スムースディスプレイの改善では、これまで周囲が暗いと自動的にリフレッシュレートが60Hzに下がっていたものを、より多くの明るさの条件で90Hzで表示するようになるという。
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