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総務省、楽天モバイルに通信障害対策を要請 障害の原因は「ソフトウェア不具合」
総務省が楽天モバイルに対し、電気通信役務の安定的かつ円滑な提供を確保するための措置を講ずるよう要請した。12月10日に発生した通信障害を受けたもの。障害の原因は「課金制御を行うネットワーク機器のソフトウェアの不具合だった」という。
総務省が12月13日、楽天モバイルで12月10日に発生した通信障害を受け、同社に対し、電気通信役務の安定的かつ円滑な提供を確保するための措置を講ずるよう要請した。
楽天モバイル(MNO)では、試験サービス「無料サポータープログラム」にて、12月10日8時30分から11時15分まで、一部ユーザーの音声通話とデータ通信がつながりにくい状態が発生した。
総務省は要請を行った背景について「本件は、緊急通報を取り扱う音声伝送役務にも影響を与える事故であり、今後このような事故が発生することは、利用者の利益を大きく阻害するものであることから、電気通信役務の安定的かつ円滑な提供を確保するため、必要な措置を講ずるよう、同社に対して要請を行った」と説明している。
要請内容は以下の通りで、それぞれの具体策を報告することも合わせて要請した。
- 電気通信設備または機能に対する過負荷試験等の実施
- 監視体制および監視方法の適切な構築
- ユーザーへの適時・適切な周知方策の措置等
通信障害の原因について、楽天モバイルは「最終的なところは調査中」としつつも、「課金制御を行うネットワーク機器のソフトウェアの不具合だった」とコメント。「総務省の要請を受けて、措置や改善策を改めて報告する」とのこと。
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