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Apple、2019年第4四半期のスマートフォン世界市場でSamsungを抜いて首位に
「iPhone 11」が好調のAppleが、2019年10〜12月期の世界スマートフォン市場で首位の座をSamsungから奪った。2019年通年では中国HuaweiがAppleを抜いてSamsungに次ぐ2位だった。
米Appleが2019年第4四半期(10〜12月)の世界スマートフォン市場で、韓国Samsung Electronicsを抜いて首位に立った。調査会社のStrategy AnalyticsとCounterpointが1月30日にそれぞれ発表した調査結果で明らかになった。
Strategy Analyticsによると、iPhoneの出荷台数は前年同期比7%増の7070万台で、2015年以来の過去最高の成長率。シェアは18.9%。Strategy Analyticsは、「iPhone 11」の比較的安価な価格設定とアジアおよび北米市場の需要回復が要因としている。2位に落ちたSamsungの出荷台数はほぼ横ばいの6880万台でシェアは18.4%と、Appleとの差はごくわずかだ。
Counterpointの調査では、首位のAppleの出荷台数は11%増の7290万台、シェアは18%。2位のSamsungの出荷台数は7000万台でシェアは17%。
Samsungは2月に新フラグシップ端末「Galaxy S20」(仮)を発表する見込みで、2020年第1四半期には復調するとみられる。一方Appleも廉価版のiPhoneを発表するとうわさされている。
2019年通年では、中国Huaweiが米国などによる規制にもかかわらず、Appleを抜いて世界2位の座を獲得した。
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