3月末にスタート 「アンリミテッド」も検討――ソフトバンク宮内社長が「5G」について言及
ソフトバンクの宮内謙社長が、同社の5G通信サービスを3月末にスタートする予定であることを明らかにした。何らかの形で容量無制限のプランを提供することも検討しているという。
ソフトバンクは2月7日、2019年度第3四半期の連結決算を発表した。全セグメントで業績が好調に推移したことから、通期の売上高と営業利益については当初予想から上方修正した。一方で、Zホールディングス(旧ヤフー)を連結子会社としたことで法人所得税の納税額が上乗せされることから、通期純利益の予想は据え置いた。
同決算の説明会において、同社の宮内謙社長が5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスを3月末に開始することを明らかにした。
最初はピンポイント、2020年末までに端末を拡充
宮内社長によると、ソフトバンクの商用5Gサービスは、開始当初は“ピンポイント”なエリアにとどまるという。その後、2020年末までに5G端末のラインアップを拡充し、エリアも広げていくという。
料金は「アンリミテッド」も検討
商用サービスが始まるということで気になるのは通信料金だ。この点に関して、決算説明会での質疑応答でやりとりがあったので紹介する。
―― 5Gは来月始まるということですが、料金体系やエリアはどうなるのでしょうか。話をできる範囲で教えてください。
宮内社長 料金についての詳しい話は、時期が近づいたら榛葉(淳副社長)から説明する機会を設ける予定です。
吉澤さんや高橋さん(NTTドコモ社長、KDDI社長)もおっしゃっていますが、(5Gでは)アンリミテッド(容量無制限)の世界にならざるを得ないと考えています。私たちも「ウルトラギガモンスター+」の提供を開始して以来、お客さまの使うデータ通信量が月を追うごとにどんどん増えています。もっと膨大な情報を処理する時代が来るのではないでしょうか。
そういうことも踏まえて、5Gではアンリミテッド的なプランの提供は検討しています。いくら、という話はできないですが、もう少し待っていてください。
ドコモやauと同様に、何らかの形で容量無制限のプランを提供すべく検討を進めているようだ。
関連記事
- ドコモ吉澤社長が5Gの料金体系に言及 「無制限プランも選択肢の1つ」「LTEより大幅には高くならない」
NTTドコモの決算説明会で、吉澤和弘社長が5G時代の料金体系について言及。無制限プランを選択肢の1つに考えていることを明かした。料金はLTEよりもやや高くなるようだが、大幅には高くならないとした。 - 5Gは「ARPU上げる」 楽天モバイルは「スカスカ」 決済は「連携」が重要――KDDI高橋社長一問一答(2019年第3四半期決算編)
KDDIが2019年度第3四半期の連結決算を公表した。それに伴い、報道関係者向けの決算説明会が開催された。この記事では、報道関係者と高橋誠社長の主なやりとりを紹介する。 - 競争激化で「6万円引き」敢行 「技術陣は分かっていた」楽天モバイルの遅れ――ソフトバンク宮内社長一問一答(2019年第2四半期決算編)
ソフトバンクが2019年度第2四半期決算を発表。上期は好調だったものの、通期決算見通しは据え置いた。この記事では、同社の宮内謙社長と報道関係者たちとの主な一問一答をまとめる。 - ソフトバンクの5Gプレサービスでバスケ観戦 “5Gならではのコンテンツ”に課題
ソフトバンクが、埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催されたバスケットボールの日本代表戦で、5Gプレサービスを提供した。スタジアム内に1カ所基地局を設け、ユーザーに5Gならではの試合映像を配信した。ユーザーを巻き込んだプレサービスの狙いとは? - 総務省が「5G」電波の割り当てを決定 ソフトバンクと楽天は“追加条件”あり
総務省が「5G(第5世代移動体通信システム)」用に割り当てた3.7GHz/4.5GHz帯と28GHz帯の電波について、その割り当て結果を審議会に諮問。原案通りに答申された。ソフトバンクと楽天モバイルについては、割り当てに当たり追加条件を付与した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.