シャープが5G対応ルーターを発表 Sub6とミリ波対応で下り最大4Gbps
シャープが5G通信に対応したモバイルWi-Fiルーターを発表。2020年春の5G商用サービス開始に合わせて発売される予定。5Gの周波数帯で使用するSub6(6GHz未満の周波数帯)とミリ波(28GHz帯などの高周波数帯)の両方に対応する。
シャープが2月17日、5G通信に対応したモバイルWi-Fiルーターを発表。2020年春の5G商用サービス開始に合わせて発売される予定。
5Gの周波数帯で使用するSub6(6GHz未満の周波数帯)とミリ波(28GHz帯などの高周波数帯)の両方に対応しており、指向性の強いミリ波の受信感度を高めるために3つのアンテナを装備した。理論値で下り最大4Gbps、上り最大0.8Gbpsの通信速度を実現する。なお、LTE利用時の速度は下り最大1.6Gbps、上り最大75Mbpsとなる。
最大16台の機器と接続でき、複数の端末と接続しても安定した通信が可能だとしている。2.5GBASE-TのLANポートやUSB Type-Cポート(USB3.0対応)も搭載しており、Wi-Fiと有線の同時利用も可能。無線LANの新規格である「Wi-Fi 6」にも対応している。
本体サイズは約157(幅)×84(高さ)×16.1(奥行き)mm、重量は約280g。約2.4型(320×320ピクセル)の液晶ディスプレイも備えている。バッテリー容量は4000mAh。
外出先での大容量ファイルの送受信やWeb会議などに加え、イベント会場や仮設事務所など、固定回線を用意するのが困難な環境や、一時的に高速通信が必要なシーンでの利用も想定している。
シャープのルーターとしては、ドコモが2019年9月から展開している5Gプレサービス向けに据え置き型のルーターが投入された他、ドコモ向けLTE対応ルーター「Wi-Fi STATION SH-05L」が2019年11月に発売済み。
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