新型コロナでビジネスアプリ需要が急増 「ZOOM」はイタリアで55倍に──App Annie調べ
新型コロナウイルス感染症対策の自宅待機令やロックダウンが拡大する中、テレワークに必携のビジネスアプリの世界でのダウンロード数が急増している。App Annieによると「ZOOM」のダウンロード数は例えばイタリアでは55倍になった。
米アプリ調査会社App Annieは3月30日(現地時間)、新型コロナウイルス感染症が世界のアプリダウンロード動向に与えた影響についてレポートした。対策のための在宅勤務推奨やロックダウン(都市封鎖)実施の影響で、特にビジネス関連アプリのダウンロードが急増している。
3月14日〜21日の世界でのビジネスアプリのダウンロード数はその前の週から45%増加し、6200万回以上になった。これは、2019年のビジネスアプリダウンロードの週平均の90%増(約2倍)に当たる。下のグラフを見ると、WHOが新型コロナをパンデミックと宣言した3月12日以降にダウンロードが急増したことが分かる。
特に、「Microsoft Teams」「Googleハングアウト」「ZOOM Cloud Meetings」などのビデオ会議が可能なアプリの需要が急増している。特にZOOMは2月と3月を通じて世界で急増し、3月第2週(15日〜21日)のダウンロード数は昨年第4四半期の週平均の、米国では14倍、英国では20倍、感染者数が2位(当時)のスペインでは27倍、トップだったイタリアでは55倍だった。
ビジネス向けだけでなく、若者世代に人気のある米Life on Airのオンラインオフ会アプリ「Houseparty」も、欧州でダウンロード急増中だ。イタリアでは3月第2週のダウンロード数は昨年第4四半期の週平均の423倍に、スペインではそもそものダウンロード数が少なかったこともあり、2360倍に急増した。
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