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楽天モバイルがauとの「S10接続」を開始 両社ネットワークの切り替えが迅速化

楽天モバイルのキャリア(MNO)回線がau(KDDIと沖縄セルラー電話)のネットワークにローミングする際の接続方法に、基地局制御装置(MME)同士を直結する「S10インタフェース」が導入された。ネットワークの切り替えが高速化することで、特に通話時の強制切断が大幅に少なくなる。

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 楽天モバイルは、KDDI(au)の4G LTEネットワークへのローミングにおいて、MME(Mobility Management Entity:基地局制御装置)を「S10インタフェース」で接続する方式(以下「S10リンク」)を導入したことを発表した。これにより、同社のキャリア(MNO)サービスユーザーが自社エリアとauエリアと行き来をした際の再接続時間が大幅に短縮され、特に通話時の通信品質が向上する。

Rakuten Mini
楽天モバイルのオリジナルスマートフォン「Rakuten Mini」(ホワイト)

 S10リンクの導入は、2019年11月1日に行われたKDDIの決算説明会や、2020年1月24日に行われた楽天モバイルの「無料サポータープログラム」2次募集発表会において予告されていたもの。従来から用いている「S8インタフェース」での接続(S8リンク:※)のみでは不可避である、ネットワーク切り替え時の通信切断(特に通話時の切断)を改善する方法として、導入に期待が集まっていた。

 なお、今回のS10リンク導入は、KDDIの協力のもと、楽天モバイルとシスコシステムズが共同開発して実現したものだという。

(※)ユーザーデータ伝送装置(SAEゲートウェイ)段階で接続する方式

概略図
楽天モバイルとKDDIのネットワーク接続の概略図。今回、MME同士を接続する「S10インタフェース」を導入することで、ネットワークの切り替えが高速化した

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