新「iPhone SE」は誰にオススメできる? 今使っている「端末」と「回線」から考える(2/2 ページ)
iPhone SEといえば、初代の4型モデルのイメージが強く、「iPhone SE=小型のiPhone」とみる向きも多い。しかし2世代目は「iPhone 8」と全く同じサイズで4.7型ディスプレイを備えている。そんなiPhone SE(第2世代)は、誰に向けたモデルなのか。
利用する回線はどれがいい?
iPhone SE(第2世代)を利用する通信キャリアはどうか。ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアは言わずもがなだが、MVNO(格安SIM)での利用も適している。現在のところ、MVNOはiPhone SE(第2世代)を扱っていないが、節約志向が強いMVNOユーザーにとって、安価なiPhone SE(第2世代)は魅力だろう。
MVNOのSIMを使ってiPhoneでデータ通信をする場合は「プロファイル」をインストールする必要がある。基本的にはどのMVNOでも使えるはずだが、各社がサイトで公開している動作確認機種にiPhone SE(第2世代)の記載があるか、確認しておこう。また、異なるキャリアの回線で通信をする場合はSIMロックを解除する必要もある。
なお、「UQ mobile」と「Y!mobile」の場合、プロファイルをインストールしなくても、SIMを入れるだけで通信可能になることが確認できている。これならスマホ初心者にもオススメしやすい。SIMロックフリーのiPhone SE(第2世代)を入手し、SIMを入れ替えて使うといいだろう。UQ mobileとY!mobileはiPhone SE(第2世代)を扱っていないが、iPhone 6sや7を扱っているので、これらのユーザーはiPhone SE(第2世代)が乗り換え候補になる。
iPhone SE(第2世代)をデータ通信用のサブ機として使うのなら、IIJが提供している「eSIM」を利用するのも手だ。正式プランの「データプラン ゼロ」なら、使わなくても月額150円で済む。チャージは最初の1GBが300円、2GB以降は1GBあたり450円なので、使い方次第では、他の料金プランよりも安く済ませられる。
もう1つ忘れてはならないのが「楽天モバイル(MNO)」だ。楽天モバイルもiPhoneは扱っていないが、iPhone SE(第2世代)に楽天モバイルのSIMを入れてAPN情報を設定すれば、通信可能になることが確認できている(ただし動作保証外であることは留意しておきたい)。
ただ、楽天エリアはまだ全国をカバーできておらず、ローミング先のau回線も、月間5GBまでしか高速通信を利用できないため、サブ回線として使っている人が多いだろう。となると、端末はできるだけ安いものを……となるわけだが、そこでiPhone SE(第2世代)に白羽の矢が立つわけだ。iPhoneユーザーはもちろん、「これまでAndroidを使っていたけど試しにiPhoneを使いたい」という人にもオススメしやすい。
このように、iPhone SE(第2世代)は多様なユーザーやシーンでオススメできる。2017年発売の「iPhone 8」が長く売れ続けていることを考えると、その正統進化版ともいえるiPhone SE(第2世代)も、ロングセラーモデルになりそうだ。
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