Google、「Android Studio 4.0」リリース 約3年ぶりのメジャーアップデートで新機能多数
GoogleがAndroidアプリ向け統合開発環境(IDE)「Android Studio」のバージョン4.0をリリースした。「Motion Editor」や「Layout Inspector」などの新機能が追加された。新機能は6月3日の「Android 11」の一般向けβローンチイベントでも紹介される見込み。
米Googleは5月28日(現地時間)、Androidアプリ向け統合開発環境(IDE)「Android Studio」のバージョン4.0をリリースしたと発表した。開発者向けサイトからダウンロード可能だ。
Android Studioは、コードエディタ、コード解析ツール、エミュレータなど、Androidアプリ開発に必要なツールが一通りそろったIDE。2017年10月のバージョン3.0リリース後の数回のマイナーアップデートを経たメジャーアップデートになり、多数の新機能が追加された。
最も注目されているのはアプリのMotionLayoutアニメーションを作成するエディタ「Motion Editor」だ。複雑なXMLファイルを手動で作成することなく、クリック&ドラッグでアニメーションを構築できる。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
実行中のアプリのデータにアクセスし、リソースを確認できる新しいツール「Layout Inspector」も追加された。これにより、ユーザーインタフェースのデバッグがより直感的になるという。
この他の新機能については記事末に転載した動画や、リリースノート(本稿執筆現在、日本語版はまだ更新されていない)を参照されたい。
「Android 11」の一般向けβ1は6月3日(米国時間)にリリースの予定だ。バーチャルなローンチイベントが日本時間の6月4日午前3時からAndroid 11のWebサイトで開催される。このイベントでもAndroid Studioの新機能が解説される見込み。
【UPDATE】Googleは30日、6月3日のAndroid 11 βの公開と、ローンチイベントを延期するとツイートで発表した。新たな日程はまだ発表されていない。
【更新履歴:2020年5月30日午後7時30分 6月3日のイベント延期について補足しました。】
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