マイナポイントの還元に必要な「マイナンバーカード」を取得するには?(2/2 ページ)
マイナポイント事業は、マイナンバーカード所有者がキャッシュレス決済事業者を選択し、購入金額またはチャージ金額に対して25%の金額やポイントを還元するというもの。キャッシュレス決済事業者は1つしか選べず、選んだ後の変更もできないので、利用者にとっては最初の選択が重要となる。最大の特徴は、「マイナンバーカードが必須」という点だ。今回は、マイナンバーカードの取得方法を説明する。
マイナンバーカードを取得する手順
マイナンバーカードの申請には、以下3つの方法がある。
- 通知カードまたは個人番号通知書に同封されていた交付申請書を使う
- 役所で交付申請書を入手する
- 専用サイトから交付申請書をダウンロードする
1と2では、申請書にあるQRコードまたは申請書ID(半角数字23桁)を使い、スマートフォンやPCからオンライン申請が可能。3はオンラインで入手できるが、手書きで記載して郵送する必要がある。手順は「マイナンバーカード総合サイト」に記載されている。
オンライン申請で必要なものは申請書IDと顔写真。いわゆる証明写真なのでサイズや体裁が決まっており、それにのっとっていればスマートフォンのカメラで撮影したものでも申請は可能だ。サイトでは撮影のチェックポイントや注意点が掲載されているので、自分で撮影する場合は注意しよう。
証明写真ということで、街中の証明写真機で撮影から申請まで行えるサービスも提供されている。対応している写真機にはそうした記載があるが、こちらも申請用のQRコードを所有していることが前提だ。いずれにしても顔写真は必要なので、何らかの形で撮影しておく。
注意点として、申請書には「電子証明書の有無」の設定項目がある。ここで「不要」を設定してしまうと、マイナポイントの申請ができなくなるので、必ず必要と記載すること。後から証明書をICチップ内に格納することもできるが、二度手間になるので間違えないようにしよう。
2つの暗証番号が重要に
無事に申請書を提出したら、交付まで待つことになる。通常は1カ月程度とされていた交付だが、給付金の影響もあって現在は遅れる自治体もあるかもしれない。気長に待つことになるので、少なくとも申請だけは早めに済ませておいた方が良さそうだ。
交付されると、自宅住所宛てに交付通知書が送付されてくるので、この通知書と本人確認書類、あれば通知カードを持って指定の交付場所に赴く。通常は地元の役所になるだろう。
受取時に設定する2つの暗証番号がとても大事だ。「署名用電子証明書」と「利用者証明用電子証明書」の2種類があり、前者が英数字6文字以上16文字以下、後者が数字4桁となっている(別の名目の数字4桁も設定させられるが、同じ数字でいいので、変えない方がいいだろう)。
給付金申請でも、これら2種類の数字を覚えていない、または入力を間違えたことで、マイナンバーカードがロックされて使えなくなる、という問題が多発した。マイナポイント事業でも頻発することが予想される。安全性は落ちるが、2つの暗証番号を記載した用紙は自宅内の安全な場所に保管しておく方が良さそうだ。入力が必要になった場合は、この用紙を見て確実に入力できるようにしよう。
暗証番号を設定したらマイナンバーカードが入手できる。公的な身分証明書としても使えるので、大事に保管すべきだ。券面記載の個人番号は他人にみだりに知らせてはならない、とされており、支給される透明ケースには番号が隠れるようになっている。持ち歩く際は、他人にあまり見せないようにした方がいいだろう。
というわけで、無事にマイナンバーカードを取得できたら、いよいよマイナンバーカードを使ったマイナポイントの登録となる。これは次回から説明する。
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