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MediaTek、5G対応ミドルクラス向けプロセッサ「Dimensity 720」を発表
MediaTekは、7月28日にミドルレンジスマホ向け5Gプロセッサ「Dimensity 720」を発表。90Hzのリフレッシュレートや、画像処理エンジン「MiraVision」によるHDR10+をサポートする。
MediaTekは、7月28日にミドルレンジスマホ向け5Gプロセッサ「Dimensity 720」を発表した。
「Dimensity 720」には7nmプロセス技術を採用し、プロセッサには電力効率の高い5Gモデムを統合。90Hzのリフレッシュレートや画像処理エンジン「MiraVision」によるHDR10+をサポートし、最大6400万画素または2000万画素+1600万画素のデュアルカメラに対応するとともにAIカメラ拡張機能を提供する。また、音声起動(VoW)を統合して音声アシスタントの電力消費を最小化し、2マイクとノイズ抑制で騒音下でもユーザーの声を認識する。
CPUはbigコアに2GHz駆動の「Cortex-A76」を2基、GPUは「Mali-G57 MC3」を搭載。高速LPDDR4Xメモリ、ユニバーサルフラッシュストレージ(UFS)2.2を備え、NSA/SA(ノンスタンドアロン/スタンドアロン)、5Gの2CC CA(2波のキャリアアグリゲーション)、VoNR(Voice over New Radio)、5G/4GのDSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)もサポート。アジア、北米、欧州のサブ6GHz帯5Gネットワークにも対応する。
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