ソニーモバイルが「Xperia 1 II/1/5」をSIMフリーで発売 デュアルSIM対応でストレージ増量
ソニーモバイルが、「Xperia 1 II」「Xperia 1」「Xperia 5」のSIMロックフリーモデルを発売する。発売日はXperia 1 IIが2020年10月30日、Xperia 1とXperia 5が2020年8月28日を予定している。3機種ともデュアルSIMに対応しており、キャリアモデルからスペックの向上も図られている。
ソニーモバイルコミュニケーションズが8月18日、「Xperia 1 II」「Xperia 1」「Xperia 5」をSIMロックフリーで発売することを発表。ソニーストアや一部の量販店、ECサイトで取り扱う。
発売日はXperia 1 IIが2020年10月30日、Xperia 1とXperia 5が2020年8月28日を予定しており、3機種とも8月18日から先行予約を受け付ける。市場推定価格はXperia 1 IIが12万4000円前後、Xperia 1が7万9000円前後、Xperia 5が6万9000円前後(税別、以下同)。
カラーはXperia 1 IIがフロストブラック、ホワイト、パープルの3色、Xperia 1がブラック、パープルの2色、Xperia 5がブルー、グレー、ブラック、パープルの4色で展開する。
3機種ともデュアルSIMに対応しており、Xperia 1 IIは5Gと4Gという組み合わせでも利用できる。なお3機種ともmicroSDのスロットがSIMスロットの1つを兼ねているため、microSDは排他利用になる。
Xperia 1とXperia 5は8月19日から、Xperia 1 IIは10月末日からソニーショールーム/ソニーストア 銀座、ソニーストア 札幌、ソニーストア 名古屋、ソニーストア 大阪、ソニーストア 福岡天神で展示する。
Xperia 1 II:限定色のフロストブラックを用意
Xperia 1 II(XQ-AT42)は5G対応の最新フラグシップモデル。SIMロックフリー限定のフロストブラックを用意しており、指紋が付きにくいマットな仕上がりとなっている。メインメモリ/内蔵ストレージはキャリアモデルの8GB/128GBから12GB/256GBにアップしている。IP68の防水・防塵(じん)やおサイフケータイには対応しているが、キャリアモデルが備えるフルセグ/ワンセグは省かれている。
その他のスペックはキャリアモデルと同様で、6.5型の4K有機ELディスプレイ、Snapdragon 865 5G、容量4000mAhバッテリーを備える。背面には広角+超広角+望遠の1200万画素カメラを搭載。瞳AFや20コマ/秒のAF/AE追従高速連写が可能な独自の撮影機能「Photography Pro」をプリインストールしている。サイズは約72(幅)×166(高さ)×7.9(奥行き)mm、重量は約181g。
対応バンドは5Gがn77、n78、n79、LTEが1、3、4、5、7、8、12、13、17、18、19、21、26、28、38、39、40、41、42。いずれも国内キャリア網に対応している。
Xperia 1:ストレージ増量もおサイフには非対応
Xperia 1(J9110)は、Xperia 1 IIより1世代前のモデルだが、SIMロックフリーで新たに販売する。内蔵ストレージはキャリアモデルの64GBから128GBに増量した。メインメモリは6GBで変わらない。なお、おサイフケータイとフルセグ/ワンセグには対応しない。
アスペクト比が21:9の約6.5型4K有機ELディスプレイ、Snapdragon 855、広角+超広角+望遠の1220万画素カメラ、容量3200mAhのバッテリーを搭載する。サイズは約72(幅)×167(高さ)×8.2(奥行き)mm、重量は約178g。対応バンドはLTEが1、2、3、4、5、7、8、12、13、17、19、20、25、26、28、29、32、34、38、39、40、41、46、66となり、国内キャリア網に対応している。
Xperia 5:ストレージ増量でおサイフにも対応
Xperia 5(J9260)は、Xperia 1の機能をベースにした小型サイズのモデル。内蔵ストレージはキャリアモデルの64GBから128GBに増量した。メインメモリは6GBで変わらない。こちらもフルセグ/ワンセグは備えていないが、おサイフケータイには対応する。
アスペクト比が21:9の約6.1型有機ELディスプレイ、Snapdragon 855、Xperia 1と同様のトリプルカメラを備える。サイズは約68(幅)×158(高さ)×8.2(奥行き)mm、重量は約164g。対応バンドはLTEが1、2、3、4、5、7、8、12、13、17、19、20、25、26、28、29、32、34、38、39、40、41、46、66となり、国内キャリア網に対応している。
補償サービスやキャンペーンも
Xperia 1 II、Xperia 1、Xperia 5購入者向けの補償サービスとして、「Xperia ケアプラン」を提供する。月額500円、または年額5000円を支払うことで、故障、水ぬれ、全損などの際に割安料金で交換や修理に対応する。交換の負担金はXperia 1 IIが1万円、Xperia 1と5が7000円で、年2回まで利用できる。修理の負担金は3モデルとも最大5000円で、回数制限はない。
この他、3機種の購入者を対象にMVNOサービス「nuroモバイル」の契約で1万円キャッシュバック、Xperiaの旧機種を3000円上乗せして買い取るキャンペーンを、Xperia 1 IIの購入者を対象にGoogle Play Points1000ポイントとゴールドステータスが無料でもらえるキャンペーンを実施する。
なぜこのタイミングでSIMフリーを強化?
ソニーモバイルはXperia 1 IIを皮切りに5Gスマートフォンを投入。ソニーのデバイスに、5Gが持つ高速大容量通信という特性を組み合わせることで、クリエイターに高品質なコンテンツを制作してもらい、ユーザーにリアルタイムで楽しんでもらう世界観を目指している。そんな5G時代に向けて、新たな制作・視聴体験を提案できるよう、Xperiaのタッチポイント拡充を決めた。
2019年10月に発売した、クリエイター向けモデル「Xperia 1 Professional Edition」の購入者にアンケートを取ったところ、購入理由で最も多く挙がった声が「SIMロックフリーだから」で、8割に上ったという。
国内SIMフリー市場におけるシェアの目標は非公表だが、ソニーのヘッドフォンをはじめとした周辺機器とスマートフォンの連携を伝えることで、新たなユーザーを呼び込むことを期待する。こうした訴求は店舗でも行っていくという。
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