ドコモは「真水」の5Gを目指す?/Xperiaの新モデルは何が出る?:Mobile Weekly Top10
NTTドコモが5Gネットワークに関する説明会を開催しました。LTE(4G)用帯域の転用を重視しているauやソフトバンクとは異なり、あくまでも5Gで新たに割り当てられた周波数帯を使ったエリア構築を重視する姿勢を示しました。
ITmedia Mobile Weekly Access Top10
2020年8月24日〜2020年8月30日
- ドコモ、スタンドアロン方式の5Gサービスを2021年度に開始
- 9月17日に「Xperia」新製品が発表へ YouTubeで動画配信
- アプリストアから消えたフォートナイト――「手数料30%問題」と「力関係の変化」を考える
- 総務省がグッド・ラックに行政指導 「どんなときもWiFi」について
- 4G周波数の5G転用は「優良誤認」と「速度低下」の恐れあり ドコモの5Gネットワーク戦略を解説
- au PAYが全国のユニクロ/ジーユーに対応 Pontaポイント20%還元キャンペーンも
- 無制限プランを終了する「どんなときもWiFi」 代替プランの内容は?
- 「どんなときもWiFi」無制限プランの提供を10月31日で終了 代替プランは「2台セット」で「同程度の金額」に
- 京セラのタフネスSIMフリースマホ「DuraForce PRO 2」が日本上陸 SIMフリーで一般ユーザーも購入可能
- “無制限ルーター”のトラブルはなぜ起きた? サービスの仕組みと障害の原因に迫る
ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2020年8月24日から2020年8月30日までの1週間について集計し、まとめました。
今回、NTTドコモの5Gに関する記事がアクセス数の1位と5位に入りました。
5Gの通信規格「5G NR(New Radio)」には、LTE(4G)のコアネットワークに依存する「NSA(ノンスタンドアロン)」と、依存しない「SA(スタンドアロン)」の2つの方式が存在します。SA方式のネットワークに移行することで、「超低遅延」「超多接続」といった5Gの特徴をフルに活用できるようになります。
ドコモは2021年度(2022年3月まで)にSAネットワークを導入することを表明しました。それを生かすべく、5G向けに新たに割り当てられた周波数帯を中心に据えてエリアの構築を進めていくそうです。一方で、au(KDDIと沖縄セルラー電話)やソフトバンクはLTE(3G)で利用している周波数帯を転用することでエリアを拡大しようと考えているようで、トラフィックに応じて5GとLTEの帯域を動的に変更する「DSS(Dynamic Spectrum Sharing)」という技術の導入も検討しています。
1位の記事にもあるように、ドコモはLTE用帯域の5Gへの転用そのものは否定していませんが、転用で得られる帯域幅や機器構成などの都合から、あくまでも新しい周波数帯でのエリア構築を重視しています。
「取りあえず5Gを使える場所を増やすこと」と「5Gのメリットをより生かせること」のどちらを重視するのか――5Gをめぐるキャリア間の競争は、これからが本番といえそうです。
ランキングの2位には、ソニーモバイルコミュニケーションズが「Xperia」の新製品を投入する旨を予告したことを伝える記事が入りました。
同社では例年、2〜3月にスペインのバルセロナで開催される「MWC」と、8〜9月にドイツのベルリンで開催される「IFA」に合わせて新製品を発表します。去年(2019年)は少し小ぶりなハイエンド機種「Xperia 5」などが発表されましたが、今年(2020年)はその後継機種が出るのでしょうか……?
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