京セラのタフネスSIMフリースマホ「DuraForce PRO 2」が日本上陸 SIMフリーで一般ユーザーも購入可能:ドコモ回線での稼働を確認
京セラが、米国で販売中のタフネススマホ「DuraForce PRO 2」を日本でも発売することになった。SIMロックフリーで、国内ではNTTドコモ回線での動作を確認しているという。
京セラは9月上旬、タフネスAndroidスマートフォン「DuraForce PRO 2」の国内販売を開始する。SIMロックフリーで、法人向けチャネルに加えて一般ユーザーへの販売も予定している。
端末の概要
DuraForce PRO 2は、米国で発売済みの機種。米国防総省の物資調達規格「MIL-STD-810G(MIL規格)」に定める耐久試験のうち16項目をクリアし、IPX5/8等級の防水性能とIP6X等級の防塵(じん)性能を有している。
本体が汚れた際は、泡ハンドソープや泡ボディーソープ、アルコールなどで清掃もできる(参考リンク)。
プロセッサはQualcommの「Snapdragon 630(SDM630)」で、メインメモリは4GB、内蔵ストレージは64GBを備える。最大512GBのmicroSDも搭載可能だ。
ディスプレイはフルHD(1080×1920ピクセル)の5型TFT液晶で、パネルにAGCの強化ガラス「Dragontrail PRO」を用いることで強度を高めている。屋外での利用を想定して、手袋をしたままタッチ操作できる「グロームタッチ」や、水にぬれた手でも操作できる「ウェットタッチ」にも対応している。
本体の右側面にある電源キーは、指紋センサーを兼ねている。画面のロック解除の他、対応アプリにおける指紋認証にも利用可能だ。左側面のキーは、対応するトランシーバアプリの通話ボタン、あるいは任意のアプリの起動ショートカットとして利用できる。
バッテリーの容量は3240mAhで、ユーザーによる交換には対応していない。国内における公称の連続待受時間は最大で約340時間、連続通話時間は約1260分となっている。Quick Charge 2.0による急速充電の他、Qi(チー)規格に準拠したワイヤレス充電にも対応している。
外部接続端子はUSB Type-Cで、3.5mmイヤフォンマイク端子も別途備えている。
アウトカメラは約1300万画素センサーと約800万画素センサー(広角)のデュアル構成だ。水中撮影にも対応しており、それに合わせて色味を補正する撮影モードも備える。インカメラは約500万画素のシングル構成だ。
SIMカードはnano SIMに対応し、京セラではNTTドコモ、米AT&T、米T-Mobileのネットワークにおける稼働を確認している。対応しているモバイル通信の規格と周波数帯(Band)は以下の通りだ。
- FD-LTE:Band 1/2/3/4/5/7/12/14/19/29/30/66
- W-CDMA:Band 1/2/4/5/6/19
- GSM:850/900/1800/1900MHz帯
その他、ワイヤレス通信はWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)、Bluetooth 5.0とNFCに対応する。
本体サイズは約73.4(幅)×150.2(高さ)×13.6(奥行き)mmで、重量は約235gだ。
OSはAndroid 9をプリインストールする。「Android Enterprise Recomended」認証を取得しているため、最低1回のOSバージョンアップと、端末の発売日から5年間に渡るセキュリティパッチの適用(※)が保証されている。
(※)Googleの配信開始日を基準として90日以内に配信される
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