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6G時代は鏡がスマホ代わりに? 京セラが考える、シニア向けデバイスの未来(2/2 ページ)

京セラは携帯通信事業30周年を記念して、5つのテーマに渡って全5回で通信事業に関する記者説明会を開催する。第1回目は11月25日にオンラインで開催し、シニア向け事業について説明した。大きな鏡(ディスプレイ)を使ってコミュニケーションする通信機器のコンセプトも紹介した。

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通信機能やセンサーを搭載した大きなディスプレイで会話

 今後はスマホにとどまらず、シニアと社会を結ぶための通信機器を提供していくという。その一例として紹介したのが、大きな鏡のようなディスプレイデバイス「Smart Gate」だ。ディスプレイに呼びかけると、呼びかけられた相手がまるで隣の部屋にいるように応えて、こちらをのぞき込んでくる。「通信で物理的な距離をゼロにすることで、いつでも隣に家族がいるような安心感を醸成する」(伊東氏)ことが狙いだ。

京セラ
鏡のような大きなディスプレイデバイス「Smart Gate」
京セラ
鏡には各種センサーや通信機能が搭載され、本人の体調から健康アドバイスを行ったり、熱中症アラートや緊急時にSOSを発信したりする

 現状はあくまでコンセプトだが、団塊の世代が後期高齢者になり、シニア人口がピークになる2025年頃を目指して開発を進める。各機能それぞれは現状でも実現できるが、「この大きさの鏡になると、熱、電力、コスト、通信速度の問題がある」と伊東氏は指摘。しかし「5Gのインフラが整い、次の6G、Wi-Fi 6といった高速大容量の世代になるとクリアできる」という。

 また、今はスマホとつなげているウェアラブル機器。今後は家電製品はもとより、クルマ、引いては街そのものとつながっていくという。伊東氏は「さまざまな情報が連動してスマートシティーを形成し、街全体で安全な生活を担保していく。そんな社会を作る一端を担うデバイスをこれから開発していく」とビジョンを語った。

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