テレビ会議のお供に使いたい「オープンイヤーイヤフォン」 3モデルを試してみた(3/4 ページ)
新型コロナ下の現状、ビデオ通話用に、“ながら聴き”対応の「オープンイヤーイヤフォン」が注目を集めています。そこで、筆者も購入した3メーカーのモデルを試しました。
耳に装着しなくても聞こえる骨伝導モデルAfterShokz製「TREKZ AIR」
AfterShokzは、骨伝導技術を採用した、ヘッドバンドタイプのワイヤレスイヤフォンのメーカーです。こめかみ部分のユニットから頭蓋骨を通じて、振動で内耳に音を届けるのが特徴。もともとはランニングなどに向く防水・防塵(じん)ヘッドフォンとして人気を集めているモデルです。今回はスタンダードなモデル「TREKZ AIR」(量販店で実売1万5260円前後)を紹介します。
TREKZ AIRの基本仕様ですが、Bluetoothのワイヤレス接続で、最大6時間動作、待機時間は最大20日間で、充電はMicro USB端子を利用。防水・防塵規格IP55にも対応しています。スマホのSiriやGoogleアシスタントも起動できます。
装着方法は、ヘッドバンド型のイヤフォンを耳の上にかけるだけ。音を鳴らすユニットはこめかみと耳の間あたりに位置します。耳周りをふさがないので、耳への不快感は全くありません。眼鏡と併用する場合は先にイヤフォンを装着した後で眼鏡を装着した方が自然に使えます。
音の聞こえ方ですが、一般のイヤフォンと同じく耳に装着しているような自然さで、外の音と自然と混じって聞こえます。骨伝導ですが音のバランスや聞こえ方に違和感はなく、やや低音の弱い安価なワイヤレスイヤフォン相当といったところ。耳の穴を塞いでもしっかりと聞こえます。
ただ、注意点もあります。利用時は、今回紹介したオープンイヤーイヤフォンと比べて大きめの音漏れがします。通勤中の電車や人が周りにいる静かな場所だと、やや離れていても耳障りに感じるので注意が必要です。外での運動中や、自室などでの利用が無難です。
通話時も音量はやや抑えめで使うことを勧めます。音量が大きい状態で通話すると、女性や子供の笑い声など高めの声が音割れして不快な振動となり、マイク音にも影響します。音量を上げすぎなければ問題なく通話できるのですが、これから購入するなら、廉価でUSB Type-C端子の充電や通話機能を強化した新モデル「OpenMove」(量販店やECサイトで実売9999円前後)もチェックしましょう。なお、派生モデルとして、長時間の通話に最適なブームマイク搭載の「OPEN COMM」も11月末までクラウドファンディングにて1万8180円(税別)で限定販売されていました。長時間の通話に最適なモデルが欲しいなら、同様のモデルの正式な販売を待ちたいところです。
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