「最大のバージョンアップ」を果たしたトーンモバイル 新スマホの武器は“やさしいAI”(2/2 ページ)
ドリーム・トレイン・インターネットが3月31日、MVNOサービス「トーンモバイル」のアップデートを発表した。新機種の「TONE e21」には、AIを用いた子どもの管理機能やメッセンジャーアプリを搭載する。Googleアカウントなしで主要な機能を利用できるようにした。
5Gにも積極的に取り組んでいく
石田氏は現在のMVNO市場についても言及。大手キャリアが値下げをしたり、オンライン専用ブランドを提供したりすることで、「(キャリアの)寡占化が進んでいると言われているが、まだ参入業者数は増えている」と同氏。フリービットはMVNEとして他事業者のMVNOサービスを支援しているが、その中で新たに参入する事業者も5〜6社増えており、それらはトーンモバイルのように、ターゲットを絞った「目的型のMVNO」だという。
他方、主要なMVNOサービスは「ほとんど同じようなスペックになっていてサービス自体が均一化している」と石田氏はみる。「自社で端末を調達しているところが少ない」(同氏)が、トーンモバイルでは端末にサービスやアプリを一体化させることで差別化を図っている。石田氏はキャリアや他のMVNOを「土管」に例え、「土管ではなくおうちのような存在を目指す」と意気込みを語った。
5Gに対しても「積極的に取り組んでいく」と石田氏。現在の5Gはエリアが狭くフル機能を利用できないことから、トーンモバイル自体は5Gサービスを提供していないが、現状を「pre 5G」を位置付け、「5Gの本当の価値が出てくるまで、仮想化技術を使って5Gに取り組んでいく」(石田氏)
その1つとして、同社がpre 5G技術に位置付けるネットワークスライシング技術を活用し、通信速度の制限を動画視聴時に限定する。ストリーミング動画を視聴する際は、動画チケットを別途購入する必要がある。今後も「5Gが完全じゃない時代でどういうライフスタイルを実現していくのか」(石田氏)を検討していく。
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