ニュース
ドコモの5G必須特許保有数は世界3位、5G規格の標準化活動をけん引
NTTドコモは、5Gサービスの提供に必要な5G標準規格で必須の特許の保有数が世界第3位になったと発表。2020年10月時の世界第6位から順位を上げ、通信事業者の中では首位と評価された。
NTTドコモは、4月8日に5Gサービスの提供に必要な5G標準規格で必須の特許保有数が世界第3位になったと発表。サイバー創研の調査「5G標準必須特許に関する主要技術・サービスの開発動向について評価・分析」によるもので、2020年10月時の世界第6位から順位を上げ、通信事業者の中では首位となった。
本調査は情報通信分野の主要プレイヤーが5G標準規格に必須であると国際標準化団体に宣言・報告している特許について、真に5G標準規格に必須の特許であるかを客観に評価し、現実の5G必須特許の保有数を推計したもの。5G必須特許の保有数は5G規格の標準化活動に参加する企業の技術的な貢献度を示すバロメーターとなり、本調査はNTTドコモの技術力が5G規格の標準化活動をけん引していると示している。
NTTドコモでは通信事業者として最も多い約5900件の技術提案(寄書)を行い、5G標準規格として採用された累計で約1300件の技術を必須特許として宣言。総務省が設立した「Beyond 5G 新経営戦略センター」の会員として知見を蓄え、Beyond 5Gの日本での国際競争力強化に貢献するとしている。
関連記事
- 5Gの特許保有シェアで世界6位 ドコモが「5Gの標準化」に注力する理由
ドコモは3Gの頃から、通信方式の標準化に尽力している。5G規格特許の保有シェアでドコモは6位につけている。ドコモが5Gの標準化に取り組む理由は、ユーザーの利便性を向上させ、日本独自の要求を反映できることにある。 - ドコモがオープンRANや5Gソリューションを海外展開 柔軟で拡張性の高いネットワークを
NTTドコモは、オープンRANの海外展開を目的とした「5GオープンRANエコシステム」の構築を発表。NVIDIA、Qualcomm、NEC、富士通などと協業する。海外拠点を持つ法人に5Gソリューションを提供することを目的とした「海外法人5Gソリューションコンソーシアム」も設立する。 - ドコモとソニー、日本とグアム間でエンタテインメント車両の5G遠隔操作に成功
NTTドコモとソニーは、約2500km離れた東京とグアム間でエンタテインメント車両の遠隔操作を行う実証実験に成功。5Gを活用し、リアルタイムで車両の周囲の映像を都内にあるソニーの開発拠点に伝送して操作した。 - 汎用PCで5G基地局を構築 docomo Open House 2021で語られた、ローカル5Gの可能性
ドコモの最新技術とサービスに関する数多くの展示、講演がオンラインで配信された「docomo Open House 2021」で東京大学大学院 情報学環・学際情報学府の教授で、第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF) ネットワーク委員会委員長なども務める中尾彰宏氏が「Beyond 5G/6Gに向けた研究開発」というタイトルで講演した。その内容についてご紹介しよう。 - NTTドコモが300の実証から見いだした、5Gビジネスでも「高速大容量」が重要な理由
5Gに対する漠然とした期待は非常に高いものの、ビジネスへの具体的な活用はあまり見えていないという企業は多いだろう。そうした5Gが抱える大きな課題に、積極的に立ち向かっているのがドコモだ。同社は5Gをビジネスに生かす上で、重要なポイントはどこにあると見ているのだろうか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.