鉄道会社のアプリ利用率は1割、ICカード利用は約8割――スパコロの調査から(首都圏1都3県対象)
スパコロが「鉄道アプリについての調査」の結果を発表した。首都圏の1都3県に住むユーザーにおける「モバイルSuica」を除く鉄道会社関連アプリの利用率は約1割に留まり、月1回以上鉄道を利用するユーザーの約8割の人がICカードを利用していることが分かった。
スパコロは6月29日、首都圏の1都3県(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)に居住する10〜60代の6543人を対象に行った「鉄道アプリについての調査」の結果を発表した。なお、集計結果には実人口に占める年齢構成比率を考慮に入れた補正(ウェイトバック集計)が行われている。
JR東日本の「JR東日本アプリ」、京王の「京王アプリ」、東京メトロの「東京メトロmy!アプリ」など、鉄道会社が提供するアプリの利用率は、JR東日本の「モバイルSuicaアプリ」を除くと1割前後となった。月1回以上鉄道を利用しているユーザーに普段利用している乗車券の種類を聞いた所、約8割がSuicaやPASMOといった「ICカード」を利用していると答えた。スマートフォンを用いる「モバイルICカード」は13.4%で、年代別にみると20代が22.6%、30代が19.0%と、20〜30代が利用者の中心となっている。
「鉄道の利用の前後に買い物するか」と聞いた所、43.3%が「する」と回答。決済方法は「交通系IC(カード)」が24.6%、「交通系IC(スマホ)」が10.0%で、鉄道利用に伴う購買は3人に1人が交通系ICで決済をしていることが分かった。
いずれかの鉄道を月に1回以上利用しているユーザーを対象に鉄道アプリに求める機能を聞いた所、「運行状況や情報」が38.4%、「乗換や経路案内」が11.1%、「ポイントが貯まる」が8.8%となった。個別の要望としては「災害や事故などの緊急時に、公式の情報がすぐ通知されるようにしてほしい」「振替輸送の経路表示、支払証明をアプリでしたい」「ミニゲームなどでポイントが貯まる機能があったら嬉しい」「その電鉄ならではのキャンペーン情報がもっとあったらいい」といった回答があった。
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