「OPPO Find X3 Pro」をじっくりと試す パフォーマンスに死角なし、カメラも先代から進化(1/3 ページ)
「OPPO Find X3 Pro」が6月30日に発売された。SIMフリー版も7月16日に発売予定だ。有機ELディスプレイに約5000万画素の「デュアルフラッグシップカメラ」、遊び心のある「顕微鏡カメラ」や拡張性の高い独自OS「ColorOS」を搭載。実際の使い心地をチェックした。
OPPOの最新フラグシップモデル「OPPO Find X3 Pro」(以下、Find X3 Pro)が発売された。正式には、6月30日にau版が発売され、7月16日にSIMロックフリー版が発売される。価格はau版が12万2095円(税込み、以下同)で、「かえトクプログラム」利用時の実質負担金は6万7735円。SIMロックフリー版のメーカー希望価格は11万8000円とアナウンスされている。
Findシリーズは、OPPOのフラグシップで、日本では2018年11月にSIMロックフリーの「OPPO Find X」、2020年7月にauから「OPPO Find X2 Pro」が発売された。キャリア版とSIMロックフリー版の両方が発売されるのは今回が初めてだ。筆者は、SIMロックフリー版のFind X3 Proをいち早く借りて試す機会を得た。
ちなみに、筆者はOPPO Find XとOPPO Find X2 Proのどちらも購入して使っている。従来モデルからの進化点にも触れつつ、最新フラグシップモデルのリアルな使用感をお伝えしたい。
10億色表示のディスプレイとボディーのリッチな質感が魅力
Find X3 Proは、前モデルのFind X2 Proと同じく約6.7型の大画面ディスプレイを搭載している。前モデルの重量は約217g(ブラック)だったので、新モデルもかなり重いのではと予測していたが、実際に手にすると、むしろ軽い印象を受けた。Find X3 Proの重量は約193gなので、かなり軽量化が図られたといえよう。
ディスプレイは有機ELで、解像度は1440×3216ピクセル。10億色の表示に対応し、自動で8192段階の輝度調整を行うことが特徴。非常に鮮やかでメリハリが感じられる画質だ。過去に撮影したクラウドに保存してある写真をこのディスプレイに表示すると、画質が向上したように思えるはずだ。なお、ディスプレイ内に指紋センサーを搭載し、ロック解除もスピーディーに行えた。
リフレッシュレートは前モデルと同じく最大120Hz。シーンによってリフレッシュレートを自動で調整する「LTPO」という技術が採用されている。Web画面のスクロール時など、普段使いでの快適さも増すので、電池持ちをさほど気にしないのであれば、画面リフレッシュレートを「高品質」に設定して使うことをおすすめしたい。
右側面に電源キー、左側面にボリュームキーを搭載し、底部にUSB Type-CポートとSIMスロットを備える。SIMスロットには2枚のnanoSIMを装着でき、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応。さらに、eSIMも利用できる。
au向けモデルはシングルSIMで、eSIMには対応していないので、この仕様はSIMロックフリー版ならではのアドバンテージだ。なお、microSDスロットは備えていないが、256GBのストレージを内蔵しているので心強い。
カラーはグロスブラックとホワイトから選べるが、筆者はグロスブラックを借りて使った。背面パネルには曲面ガラスを用いて、鏡面仕上げ。ツルツルとして光沢が強く、磨き上げられた鉱石のような輝きを放つ。現行スマホの中では、非常に高級感のあるモデルの1つだと思う。Find Xも、Find X2 Proもボディーの質感にこだわっていたが、さらにグレードアップした印象だ。
なお、発表会でホワイトにも触れたが、ホワイトはすりガラスのような質感で、光沢は控えめだった。au版はグロスブラックだけなので、レア度を好む人にはSIMロックフリーモデル限定のホワイトも選択肢に加えるべきだろう。
続いて、カメラ性能を確認してみる。
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