「OPPO Find X3 Pro」をじっくりと試す パフォーマンスに死角なし、カメラも先代から進化(2/3 ページ)
「OPPO Find X3 Pro」が6月30日に発売された。SIMフリー版も7月16日に発売予定だ。有機ELディスプレイに約5000万画素の「デュアルフラッグシップカメラ」、遊び心のある「顕微鏡カメラ」や拡張性の高い独自OS「ColorOS」を搭載。実際の使い心地をチェックした。
顕微鏡だけではない! カメラ性能は従来モデルから大きく向上
Findシリーズのカメラは、世代ごとにコンセプトが変わる。Find Xは「ステルス 3Dカメラ」を搭載し、カメラそのものの性能よりも、カメラがスライドして出てくるギミックが注目を集めた。Find X2 Proは、3眼の「ウルトラビジョンカメラシステム」なるものを搭載し、ペリスコープ構造の望遠カメラで、10倍ハイブリッドズームで撮れることをセールスポイントにしていた。
Find X3 Proは、超広角と広角にそれぞれ約5000万画素のセンサーを採用した「デュアルフラグシップカメラ」を搭載。それぞれ10億色での撮影に対応している。しかし、それ以上に注目されているのが顕微鏡カメラだ。被写体に1mmほどの距離にまでレンズを近づけて、30倍または60倍に拡大し、肉眼では見えない世界を撮影できる趣向だ。
背面のカメラ部は隆起している。右上が超広角(約5000万画素/F2.2)、右下が広角(約5000万画素/F1.8)。左に顕微鏡(約300万画素/F3.0)を搭載し、撮影時はリングライトが光る。その下の小さいレンズが望遠(約1300万画素/F2.4)だ
顕微鏡カメラは、実際に使うと、その性能に驚くことは請け合い。しかし、日常生活でそんなに役立つ機会がないようにも感じた。筆者が便利かも……と思いついたのは、愛犬にノミが寄生していないかを確認することだが、30倍でも拡大し過ぎで、通常のマクロモードで十分に思えた。
しかし、顕微鏡を便利に活用できる機能も用意されている。万華鏡のようなフィルターを通して、美しい模様を撮影できる機能があり、オリジナルのデザイン素材作りに生かせそうだ。
ただし、顕微鏡はあくまでも脇役。主役は先述のデュアルフラグシップカメラだ。2020年、Find X2 Proを使い始めた際にも画質のよさに驚いたのだが、Find X3 Proは、よりスッキリとした明るい色で写る印象。夜景は前モデルでもキレイに撮れたが、さらにノイズが減ったように感じられた。
5倍ハイブリッドズームで撮影できる望遠カメラも備えており、カメラ性能に不満を感じることはなさそうだ。特に、現在Find Xを使っている人は、Find X3 Proに乗り換えたら、圧倒的な高画質に驚くに違いない。
インカメラは約3200万画素(F2.4)なので、自撮りも高画質で楽しめる。アウトカメラとインカメラを同時に起動してビデオを撮れる、従来モデルにはなかった新機能も追加されている。
パフォーマンスに死角はなく、サブスク動画を楽しむにも最適
プロセッサ(SoC)は、現行機種向けでは最高峰といっていい「Snapdragon 888」(最大2.842GHz)。メモリも12GBなので、グラフィックスに凝ったゲームやマルチタスク操作もストレスなくこなせる。画面の上で指をスイスイと滑らせると、タイムラグなしで追随してくれるような、いわゆる“ヌルサク”の操作感を得られる。
バッテリー容量は4500mAh。電池持ちを確認するために、フルに充電した状態から2時間「Netflix」の映画を再生してみた。結果、電池残量は85%になったので、電池持ちはかなりよいと考えていいだろう。
10億色表示のディスプレイの優位性については先述したが、内蔵スピーカーの音が結構いいことも利点だ。本体の上下にスピーカーが搭載されており、横向きにして映像コンテンツを視聴する際に、立体的なステレオサウンドを楽しめて、音量も大きくできる。ディスプレイがキレイで、5G(sub6)にも対応しているので、「Netflix」や「Amazon Prime Video」など、映像配信サービスとの相性は抜群だ。
65Wの急速充電に対応し、付属の充電器でスピーディーに充電できることも利点。OPPOは「10分で約40%を充電可能」とうたっており、実際にうれしくなるほど素早く充電できた。そもそも、電池は長持ちするので、日常的な外出でモバイルバッテリーが必要になることはなさそうだが、この充電器をカバンに入れておく方が、電源がある場所でスピーディーにチャージできて便利だろう。
最後に、OPPO独自の機能を紹介しよう。
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