「iPad mini」がフルモデルチェンジ USB Type-Cポート搭載+5G対応で9月24日発売
Appleが「iPad mini」をフルモデルチェンジした。現行の「iPad Pro」や「iPad Air」と似たデザインとなり、外部接続端子はLightningからUSB Type-Cに変更された他、Wi-Fi + Celluarモデルでは5G対応も果たしている。
Appleは9月24日、新しい「iPad mini」を発売する。Wi-Fiモデルと5G対応のWi-Fi + Cellularモデルを取りそろえており、日本のApple Store(Web)では既に受注を開始している。Apple Store(店頭/Web)での販売価格は、Wi-Fiモデルが5万9800円から、Wi-Fi + Celluarモデルが7万7800円からとなる。
新しいiPad miniは「今までで一番大きな変更」が行われており、ボディーデザインが一新された。デザイン的には、現行の「iPad Pro」や「iPad Air」に近いものとなっている。指紋センサー「Touch ID」は、縦向きで持った際に右上に来る電源ボタンに統合されている。
プロセッサは自社開発の「A15 Bionic」で、CPUコアは6基(高効率4コア+高パフォーマンス2コア)、GPUコアは5基、ニューラル(機械学習)エンジンは16基搭載している。先代と比べると、CPU部分のパフォーマンスは最大40%、GPU部分のパフォーマンスは最大80%向上しているそうだ。
外部接続ポートはUSB Type-Cとなり、データの伝送速度は先代と比べて最大10倍に高速したそうだ。
ディスプレイは約8.3型IPS液晶(Liquid Retinaディスプレイ)で、解像度は1488×2266ピクセルとなる。最大輝度は500ニトで、DCI-P3の色域もカバーしている。先代に引き続き「Apple Pencil」にも対応しているが、現行のiPad ProやiPad Airと同じ“第2世代”のものが必要となる。
アウトカメラは約1200万画素(F1.8レンズ)のシングル構成、インカメラは約1200万画素(F2.4、視野角122度)のシングル構成となる。インカメラの撮影時は、プロセッサのパワーを生かした「センターフレーム」(被写体を追尾してフレームから外れないようにする機能)も利用できる。
スピーカーはステレオ(2基)で、左右にバランスよく配置されている。
無線通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.0に対応する。Wi-Fi + Celluarモデルではモバイル通信も利用可能で、日本向けのモデルではNTTドコモ、au、ソフトバンクにおいて5G通信にも対応する。SIMカードはnanoSIMとeSIMに対応するが、現時点においてeSIMの利用を正式サポートするのはauとソフトバンクのみとなる。
日本で販売されるWi-Fi + Celluarモデルが対応するモバイル通信規格と周波数帯(Band)は以下の通りだ。ミリ波の5Gには対応しない。
- 5G NR:n1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n28、n29、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n71、n77、n78、n79
- FD-LTE:Band 1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71
- TD-LTE:Band 34、38、39、40、41、42、46、48
- W-CDMA:850/900/1900/2100MHz帯、1700/2100MHz帯(AWS帯)
ボディーサイズは約134.8(幅)×195.4(高さ)×6.3(厚さ)mmで、重量は約293g(Wi-Fiモデル)または297g(Wi-Fi + Celluarモデル)となる。カラーは、Space Gray(スペースグレイ)、Pink(ピンク)、Purple(パープル)、Starlight(スターライト)の4つとなる。
Apple Storeの販売価格
Apple Storeにおける販売価格は以下の通り。
Wi-Fiモデル
- 64GB:5万9800円
- 256GB:7万7800円
Wi-Fi + Celluarモデル
- 64GB:7万7800円
- 256GB:9万5800円
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