Xiaomiの大画面スマホ「MIX 4」は、インカメラの存在が分からない作り:山根康宏の海外モバイル探訪記
Xiaomiが2021年8月に発表した「MIX 4」は、それまで「Mi MIX」シリーズとして展開してきた大画面モデルの最新製品です。2000万画素のインカメラを内蔵しているものの、カメラはディスプレイの下に埋め込まれています。MIX 4は斜めからディスプレイ上部中央を見ても、カメラが埋め込まれているようには見えません。
Xiaomiが2021年8月に発表した「MIX 4」は、それまで「Mi MIX」シリーズとして展開してきた大画面モデルの最新製品です。前モデル「Mi MIX 3」は2018年の発売と今から3年前。Mi MIX 3の後はコンセプトモデルとなる「Mi MIX α」を経て、折りたたみ式の「Mi MIX Fold」を2021年3月に発売しました。
MIX 4はプロセッサに最新の「Snapdragon 888+」を搭載。ディスプレイは6.67型で、今となっては他社からより大きいサイズのモデルも出ています。しかしMIX 4はこのディスプレイに大きな特徴があります。2000万画素のカメラを内蔵しているものの、カメラはディスプレイの下に埋め込まれています。
ちなみに、Mi MIX 3もインカメラがありませんが、本体をスライド式にして下半分側を上に引き出すとカメラが現れました。スライド機構は本体構造が複雑になるうえ、重量は218gと3年前としてはかなり重くなってしまいました。このMi MIX 3をベースとした、Xiaomi初の5Gスマートフォン「Mi MIX 3 5G」も発売されました。
さて、MIX 4の本体カラーはセラミックブラック、セラミックホワイト、セラミックグレイの3色。それぞれ「セラミック」の名前が付くように、背面仕上げは石材のような色合いを出しています。なおバッテリーは4500mAhで、120Wの高速充電によりわずか15分で満充電が可能。ワイヤレスは50W充電でこちらでも28分で満充電できるとのことです。
カメラは強力で1億800万画素の標準に1300万画素の超広角。そして800万画素のペリスコープ式光学5倍望遠カメラはデジタル50倍までに対応します。
本体上部にはharman / kardonの文字も見えます。音楽再生機能も高く、遮るものが一切ない大きい画面で映画や動画を十二分に楽しむことができるわけです。なお、カメラ部分は本体からだいぶ出っ張っていることが分かります。それでも本体の最薄部は8mmと、かなりスリムなサイズに抑えられています。
さて、MIX 4最大の特徴であるインカメラ。2020年に楽天が発売した「Rakuten BIG」もディスプレイ下埋め込み型のインカメラを搭載していました。しかしディスプレイを斜めから見ると、カメラが埋め込まれている部分が何となく見えたものです。これはカメラの上の部分だけ、ディスプレイの密度を下げているためです。
しかしMIX 4は光の当て方を変えて斜めからディスプレイ上部中央を見てもカメラが埋め込まれているようには見えません。MIX 4ではカメラ上のディスプレイ解像度を400ppiにすることで、カメラをより見えなくしているのです。
このインカメラでセルフィーを撮ってみました。顔の部分はボケることなくキレイに写っています。インカメラの進化もありますが、AI処理もかなり強力にかけていると思われます。インカメラは自分の顔の表情を撮ってSNSでシェアする用途が多いでしょうが、この画質なら十分使い物になるでしょう。
MIX 4の価格は8GB+128GBモデルが中国で4999元、約8万5000円です。低価格モデルが多いXiaomiですが、MIX 4は新しい技術や高性能なAV機能を搭載するなど、日本でも十分通用する製品ではないでしょうか。ぜひ日本発売も検討してほしいものです。
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