Kyashがサービス仕様を1〜2月にかけて変更 ひも付けたカードからの即時チャージは廃止へ:Visaのルール変更に適合するため
Kyashは、ひも付けたカードなどを使った入金など、複数のサービス仕様を1月から2月にかけて変更する。Visaブランドのルール変更に適合するための措置で、全ての変更が完了すると全アカウントでひも付けたカードによる「送金」が可能となる。
Kyashは1月6日、バーチャル/リアルプリペイドカードサービス「Kyash」のサービス仕様の変更スケジュールを発表した。提携先であるVisaがブランドルールを変更することに伴う措置で、主にひも付けたクレジットカード/デビットカードの利用に関する仕様が変更される。
1月18日付の仕様変更
まず、1月18日付で以下の仕様変更が行われる。
カードリンク機能の廃止
現行のKyashでは、決済時にプリペイド残高が足りなくなった場合に、アカウントにひも付けたクレジットカードやデビットカードから不足額を自動チャージする「カードリンク機能」が搭載されている。
1月18日の仕様変更では、このカードリンク機能が廃止される。そのため、決済前にプリペイド残高が十分にあるかどうかを確認する必要が出てくる。
自動チャージ機能の追加(1月11日から先行提供)
カードリンク機能の廃止による利便性低下をカバーするために、登録したクレジットカードやデビットカードから残高を自動的にチャージする機能が追加される。この機能は1月11日から先行して提供を開始する。
自動チャージは、あらかじめ指定した残高を下回った場合に行う設定と、あらかじめ指定した日に行う設定に対応している。ただし、事前設定が必要なので、Kyashではカードリンク機能の廃止までに設定することを呼びかけている。
事前承認を取る加盟店での利用に関する仕様変更
Kyashのリアルカードは、一部のガソリンスタンドやレンタカーショップでの決済にも対応している。これらの店舗では、実際の決済の前にオーソリ(利用承認)を取得しているが、1月18日からはプリペイド残高が1万円以上ないと利用できないようになる。これは「給油/利用した後にプリペイド残高が不足してしまう」という事態を避けるための措置であると思われる。
2月上旬(予定)の仕様変更
2月上旬をめどに、全てのアカウントで「送金」が可能となる。合わせて、アカウントにひも付けたクレジットカードやデビットカードから送金する機能も実装される見通しだ。
関連記事
- Kyash、初めての利用で決済金額の20%還元キャンペーン
Kyashは、6月18日から「ネット決済限定!はじめての決済で20%還元キャンペーン」を開催。Kyash Visaカードを初めて利用すると、 初回決済金額の20%(上限1000ポイント)がキャッシュバックされる。 - Kyashが入金専用口座を提供開始 eKYCのパスポート対応も
デジタルバンキングアプリ「Kyash」が入金専用口座の提供を開始。またオンライン本人確認(eKYC)でパスポートでの本人確認に対応する。 - Kyashが「Apple Pay」に対応 iPhone/Apple Watchで決済可能に
ウォレットアプリ「Kyash」が、4月7日に「Apple Pay」へ対応。これよりiPhone/Apple WatchでQUICPay+加盟店での決済が可能となる。 - 決済プラットフォーム「Kyash Direct」開始 法人Visaカードが短期間で発行可能に
Kyashは、10月4日に法人Visaカードを発行できる決済プラットフォーム「Kyash Direct」を提供開始。まずは経費精算サービス一体型法人プリペイドカード「Stapleカード」を発行する。 - Kyashが決済プラットフォームを開放 自社ブランドのVisaカードが即時発行可能に
Kyashの決済プラットフォームを外部企業が使えるようにする「Kyash Direct」。Visaカードを即時発行し、企業が保有する売上金やポイント、仮想通貨などからチャージ、決済可能にする。これらを現金化せず、Visaの広範な加盟店で使えるのがメリットだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.