米国で人気のOnePlus、格安スマホ「Nord 200 5G」でエントリー層を狙う:山根康宏の海外モバイル探訪記
OPPO傘下のOnePlusが開発する「Nord」シリーズは、OnePlusのブランドを武器に価格と性能を抑えたコスパ重視のモデル。米国で販売されている「Nord 200 5G」を紹介しよう。
ハイエンド製品に特化していたOnePlusも、2020年からミドルレンジモデル「Nord」シリーズの展開をはじめ、ユーザー層拡大を狙っています。OnePlusはもともとリアル店舗での販売力が弱かったことからオンライン販売、グローバル展開も積極的で、市場に参入した初期のころから米国や欧州など先進国の一部でもハイスペック端末を求める層に人気でした。
NordシリーズはそんなOnePlusのブランドを武器に価格と性能を抑えたコスパ重視のモデルです。アメリカで販売されている「Nord 200 5G」は5Gモデルながらも239.99ドル、約2万8000円という価格が魅力の1台。
Nord 200 5Gの主なスペックは、プロセッサがSnapdragon 480、ディスプレイは6.49型(1080×2400ピクセル)、カメラは1300万画素がメインで200万画素のマクロと200万画素深度測定を加えた3つ。プロセッサとカメラから分かるように、性能はエントリークラスです。しかしインカメラは1600万画素と意外にも高性能。自撮りを楽しむ若いユーザーを意識した仕上げになっているのでしょう。
本体サイズは75.1(幅)×164.9(高さ)×8.5(奥行き)mm、重量188gとこのクラスの製品としては一般的。価格も安くカジュアル感覚で使えるスマートフォンという印象を受けました。それにもかかわらずOnePlusのロゴが入っているので、ちょっとしたお得感もあるかもしれません。とはいえ、OnePlusの名前を知らない人にはそこまでのありがたみはないでしょう。
このNord 200 5Gは米国の家電量販店、Best Buyの店舗でも販売されています。ちなみにNord 200 5Gの約半年前には4G対応の「Nord 100」や、カメラ性能の高いミドルレンジ端末「Nord N10 5G」が登場しています。Best Buyの店舗にはNord N10 5Gのモックアップが置いてあったので比較してみましたが、ディスプレイは同一なのでパッと見ると両者に違いはみられません。
一方、背面処理を見るとNord N10 5Gは光沢仕上げで指紋の跡が目立ちます。一方Nord 200 5Gは高級感も味わえるマット仕上げ。この約1年で中国メーカーのスマートフォンもマット仕上げが主流となっており、このあたりは設計時期の違いが如実に現れているといったところでしょうか。
カメラに関してはエントリーレベル、特筆するほどの機能はありませんが、大手メーカーでもあるOnePlusの製品だけに、1300万画素でもそこそこ十分な絵が撮れます。Nord N200 5Gは「低価格でも高級感があり、必要最小限なことは確実にできる」スマートフォンとして、米国のエントリーモデル市場でそこそこの存在感を示す存在になりそうです。
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