ドコモが「ドローン中継局」を運用開始 災害時に臨時エリアを形成

NTTドコモは、災害などのエリア復旧を目的とした「ドローン中継局」を全国で運用開始。ドローンでの利用を想定した専用の小型中継局を搭載し、周辺の基地局電波を上空で捉えて臨時エリアを形成する。

[エースラッシュ，ITmedia]

　NTTドコモは、2月9日に災害などのエリア復旧を目的とした「ドローン中継局」を全国で運用開始した。

ドローン中継局と運用イメージ

　ドローン中継局はドローン専用の小型中継局を搭載し、周辺の同社の基地局電波を上空で捉えて中継。災害などで被害を受けた地域で臨時エリアを形成し、迅速なエリア復旧を目指す。電源は陸上から供給し、係留した状態で運用できる。

　従来の移動基地局車などより可搬性が高く、現場到着から約1時間で運用を開始可能。河川や道路沿いなどエリアの端や、山間部などの利用を想定している。

利用イメージ

　サイズは1620（幅）×1000（高さ）×1620（奥行き）mm、耐風性能は10m／s、通信方式は3GとLTE（LTEはFDD方式のみ）、対応周波数はドコモの800MHz帯と2GHz帯。

運用開始に向けた訓練