路線バスに「Visaのタッチ決済」導入 車載器連動型キャッシュレス端末は全国初
ビザ・ワールドワイド・ジャパンや三井住友カードなどが、長電バスの運行する路線バスの車内にて、Visaのタッチ決済とQR決済サービスのPayPay、Alipayを3月31日に導入する。車載器連動型キャッシュレス端末は全国初。旧端末に比べて省スペース化した他、利用者の操作性向上、通信ロスの削減、乗務員操作の軽減などを図ったという。
ビザ・ワールドワイド・ジャパンは、長電バス、三井住友カード、小田原機器、QUADRACと共同で、長電バスの運行する路線バス(奥志賀高原線、白根火山線)の車内において、Visaのタッチ決済とQR決済サービスのPayPay、Alipayを3月31日に導入する。
【更新:2022年4月2日0時00分 初出時、サービス提供元の1社に「南海電気鉄道」の名前がありましたが、リリース案内文の誤りだったため、削除いたしました。】
今回導入するキャッシュレス端末は小田原機器製の新端末「BOSS」で、運賃表示器や車内放送装置などの車載器と連動。車載器連動型の導入は全国で初とのこと。旧端末に比べて省スペース化した他、利用者の操作性向上、通信ロスの削減、乗務員操作の軽減などを図ったという。
Visaのタッチ決済を使った乗降履歴は、交通事業者向け決済および認証プラットフォームを提供するQUADRACのQ-moveへアクセスし、「マイページ」の会員登録を済ませると、確認できるようになる。
なお、長電バスのキャッシュレス決済は2021年2月より急行バス志賀高原線(長野駅〜志賀高原間)に試験導入した。利用者の行動パターンの把握、検証をへた上で、12月に急行バス斑尾高原線(野沢温泉・飯山駅〜斑尾高原・タングラム斑尾間)に本格導入した。
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