月990円で“低速使い放題” mineoの「マイそく」はどこまで実用的か(3/3 ページ)
mineoの新プラン「マイそく」は、速度で選ぶ使い放題型の料金プランだ。リーズナブルな料金でどれだけ使えるのか、実力を検証した
「マイそく」が役立つ活用シーンを考えてみる
ここまで見てきたように、マイそくは、スマートフォンの料金プランとしては珍しい「制限速度で使い放題」という独特の料金体系となっている。月曜日〜金曜日のお昼1時間は「最大32kbps」という強力な速度制限があるため、使う人を選ぶプランなのは確かだ。そこで、マイそくの長所を生かせる使い方を考えてみた。
(1)サブ回線用に
動画視聴しながらSNSで“実況”したり、通話しながらスマホのカレンダーに記録したりといったシーンで、スマホが複数台あると便利な状況は多くある。こうした2台持ちのサブ端末にマイそくのSIMを挿しておけば、SNSなどをスムーズ使える。2台持ちのサブ回線としての用途なら、月曜日〜金曜日12時台の速度制限もあまり気にならないだろう。
(2)旅行用のバックアップ回線として
マイそくをサブ回線として契約し、旅行用のモバイル回線として利用する。日常生活ではスマホのデータ通信をほとんど使わないが、旅先などでは写真のバックアップでデータ容量を大きく消費している人に適していた使い方だ。
旅行中だけマイそくの「24時間使い放題」をオンにすれば、データ消費を抑えつつ、速度制限に悩まされることなく利用できる。
(3)通話用の4G LTEケータイで
マイそくは、音声通話プランでもデータプランと同一の料金となっている。通話専用の回線として契約する場合は、維持費を抑えつつ運用できる。+メッセージなどを使う場合は300kbpsプランで十分。メールに添付されたWebサイトなどを開きたい場合は1.5Mbpsプランを契約すれば快適だ。ネットワークはドコモ網、KDDI網、ソフトバンク網で提供されているため、4G LTEケータイの対応回線にあわせて最適な通信網を選択できる。
(4)Wi-Fiルーターと組み合わせて固定回線代わりに
スマートスピーカーやスマート電球、スマートロックのような製品を導入したい場合、自宅のWi-Fi環境が必須となる。固定回線を導入するほど通信しないが、ある程度の速度で通信できるWi-Fi環境を整備したいという場合、据え置き型のモバイルWi-Fiルーターとマイそくを組み合わせれば、おおむね対応できるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
mineoに新料金プラン「マイそく」 平日昼間以外は1.5Mbps/3Mbpsでデータ使い放題
オプテージが、MVNOサービス「mineo」向けに、新料金プラン「マイそく」を3月7日から提供する。平日昼間の通信速度を抑える代わりに、1.5Mbpsまたは3Mbpsでデータ通信が使い放題になる。月額990円のスタンダードコースと、月額2200円のプレミアムコースの2つを用意する。
mineo、月額660円の「マイそく ライト」を追加 平日昼間以外は300kbpsで使い放題
mineoは、平日昼間の通信を控える代わりにデータ容量が使い放題になるプラン「マイそく」へ月額660円(税込み)のライトプランを提供開始。6月3日から「マイそく スタンダード/プレミアム」などの割引キャンペーンも行う。
MVNOならではの“無制限プラン” mineoの「マイそく」で生存領域が広がるか
3月7日からmineoで新たな料金プラン「マイそく」を提供する。速度は制限される代わりに、格安の料金でデータ通信が使い放題になるのが最大の特徴だ。こうした料金プランが受け入れられれば、MVNOの生存領域が広がる可能性もある。
もっとお得に“データ使い放題”サービスを mineoに聞く「マイそく」提供の狙い
5Gの普及に伴い、大手キャリアでは使い放題の料金プランも徐々に浸透している。そんな中、オプテージのmineoが、新たな切り口の料金プラン「マイそく」を提供した。マイそくは、データ容量ではなく、通信速度別に「スタンダード」と「プレミアム」の2種類に分かれる。
低速でも「最大1Mbps」で使えるプランは? サブブランド、オンライン専用、MVNOで比較
毎月のデータ容量を使い切った後、大手キャリアの7GBまでのプランでは128kbpsの低速になり、大手キャリアのサブブランドやMVNOでは200kbpsや300kbpsの速度になってしまう。だが、この低速の設定も1Mbpsであれば、メールやLINEなどのテキストのやりとりは問題なし。そこでサブブランド、オンライン専用プラン、MVNOの中で、データ容量超過後に最大1Mbpsで利用できるプランをピックアップした。