今、中国でAndroidタブレットが過熱している理由 XiaomiとOPPO、そしてHuaweiも:山根康宏の中国携帯最新事情(3/3 ページ)
2021年にXiaomiが高コスパのタブレットを発売して以来、HuaweiやOPPOなどの他メーカーもタブレット市場に参入している。自宅での需要が増えていることも背景にあるだろう。ノートPCより安くスマホより大きい画面が使えるため、スマホの次に買い足される製品となっているのだ。
忘れてはいけないHuaweiの存在
さて、スマートフォンやタブレットと言えば、Huaweiの存在も忘れてはいけない。Huaweiも「MatePad」シリーズを今でも展開しているが、その中でも異色の存在となるのが「MatePad Paper」だ。日本でも発売されたこのタブレットは、電子ペーパーディスプレイを搭載し、スタイラスも標準装備。手書きメモアプリは音声の同時録音や手書き文字のテキスト化機能も搭載している。日本語のテキスト化も可能だ。OSはHarmonyOS 2を搭載するが、Huaweiの電子書籍ストアの利用が可能な他、Kindleアプリなどをインストールできるようだ。
MatePad Paperは電子ペーパータブレットとしても品質が高く、過去にスマートフォンがポルシェデザインと提携していたように、高級文具メーカーとコラボした製品の展開も期待できる。スピーカー品質もより音声に特化しているとのことで、「デジタルノート+電子書籍・コミックリーダー+音声コンテンツ再生端末」として使えるため、他社のスマートフォン利用者も電子文具としての使い道があるだろう。中国での価格は2999元、約5万8000円だ。
中国ではPCやタブレットメーカーも多数の製品を展開しているが、スマートフォンメーカーの製品なら、前述したようにタブレットとスマートフォンの連携もスムーズに行われる。タブレットメーカー側も5G搭載モデルで対抗するなど、今後は両陣営の競争が激しくなりそうだ。
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