Android端末で撮影した写真をオフラインでもChromebookで開ける新機能
GoogleはChromebookとAndroid端末を連携する機能を発表した。1つはAndroid端末で撮影した写真をオフラインでもChromebookで開ける「スマートフォン ハブ」の新機能。もう1つは、「ニアバイシェア」でのWi-Fi接続の共有だ。
米Googleは6月23日(現地時間)、Android端末で撮影した写真を、オフライン状態でもChromebookで開いてダウンロードできる新機能を追加すると発表した。具体的な追加時期は明記されておらず、本稿執筆現在筆者の環境ではまだ表示できないが、今夏中には追加されそうだ。
これは、Chrome OSの「Phone Hub」(日本では「スマートフォン ハブ」)という機能に新たに追加されるものだ。スマートフォン ハブは、Chromebookと同じGoogleアカウントでログインしているAndroid端末を連携させる機能。現在、Chromebookの画面でAndroid端末の電波やバッテリーの状態を確認したり、消音モードにしたり、LINEやメッセンジャーなどのメッセージを開いてそれに返信したりする機能がある。
新機能は、Android端末で撮影した写真がスマートフォン ハブの「最近の写真」コーナーに自動的に表示され、これをクリックするとダウンロードできる。ダウンロードした写真はそのままメールやドキュメントに挿入できる。
また、Chromebookの「ニアバイシェア」で、Chromebookが接続しているWi-Fiネットワークに、他のChromebookやAndroidも簡単に接続させられる機能を追加する。
ニアバイシェアは、Bluetooth、Wi-Fi、NFC経由で、写真、動画、ドキュメント、リンクなどのコンテンツを近くにある他のデバイスと共有する機能だ。
新たに、Android端末に保存されているWi-FiネットワークにChromebookを簡単に接続できるようになる(こちらも本稿執筆現在、まだ使えなかった)。
方法は、Android端末の「インターネット設定」→「Wi-Fiネットワーク」の「共有」を選択し、QRコードの下にある「ニアバイシェア」をタップすると、同じアカウントでログインしているAndroidやChromebookが表示されるので、Chromebookをタップする。これでChromebookが自動的にWi-Fiに接続する。パスワードなどを入力する必要はない。
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