Google、Chromebookで稼働するAndroidアプリのデモ動画を公開
Googleが、ChromebookでGoogle PlayストアおよびAndroidアプリを利用できるようにすると発表した「Google I/O 2016」のセッションの動画を公開した。Chromebookのツールバーに表示されるGoogle PlayアイコンからAndroidアプリをダウンロード/利用する様子が分かる。一般ユーザーが利用できるようになるのは年内の見込みだ。
米Googleは6月3日(現地時間)、「Google I/O 2016」の5月19日のAndroidアプリに関するセッションの動画をYouTubeで公開した(記事末に転載)。この中で、AndroidアプリをChromebook上のGoogle Playストアからダウンロードし、インストールして利用するデモが行われている。
GoogleはGoogle I/Oで、AndroidアプリおよびアプリストアのGoogle PlayをChrome OSに対応させると発表した。今回公開された動画で、AndroidアプリがChromebook上でスムーズに稼働し、Android端末上と同様にオフラインでも利用できる様子が分かる。
Googleは2015年、AndroidアプリをChrome OSで稼働させるためのChromeアプリ「ARC Welder」を公開しているが、今回発表されたのはARCを利用するのではなく、コンテナベースの新しい技術によるものだ。Android Frameworkをコンテナ内で稼働できるようにするため、開発者がアプリをChrome OS対応にするのは比較的容易という。
ChromebookでGoogle PlayおよびAndroidアプリが利用できるようになるのは年内の予定だ。開発者側が対応すれば、Google Play上のアプリをChromebookに直接ダウンロード/利用できるようになる。デモでは、米Adobe SystemsのAndroid版PhotoshopをChromebookで利用する様子も紹介された。
Googleによると、今後タッチ対応ディスプレイのChromebookがPCメーカー各社から発売される予定という。アプリが対応すれば、タッチ対応ではないChromebookでもAndroidアプリを利用できるようになる見込みだ。ただし、旧モデルのChromebookはサポートしない。Google PlayおよびAndroidアプリを使えるようになるChromebook一覧はこちら。
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