コンパクトな縦折りスマホ「Galaxy Z Flip4」登場 プロセッサとバッテリーをパワーアップ 一部地域で8月26日発売
Samsung Electronics(サムスン電子)が、比較的コンパクトなフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Flip」の第4世代モデルを発表した。外観は第3世代とほとんど変わらないが、プロセッサやバッテリー、広角カメラをパワーアップして使い勝手を改善している。一部の国/地域では75通りの外観を選択して購入できるサービスも提供する。
Samsung Electronicsは8月10日(米国東部夏時間)、フォルダブル(折りたたみ可能な)ディスプレイを備えるスマートフォン「Galaxy Z Flip4」を発表した。一部の国/地域では、両モデル共に同日から販売予約を受け付け、8月26日に発売される予定だ。米国における想定販売価格は999ドル(約13万2000円)からとなる。
なお、この記事で紹介するスペックは基本的に「標準仕様」であり、投入先の国/地域やキャリアによって仕様が異なる場合がある。
Galaxy Z Flip4の概要
Galaxy Z Flip4は「Galaxy Z Flip3 5G」の後継モデルで、基本デザインは継承しつつもプロセッサ(SoC)やバッテリー容量の強化を図ったことが特徴だ。一部市場の直販サイトでは、パネル(上方/下方)を5色、フレームを3色から選んでカスタマイズできる「Galaxy Z Flip4 Bespoke Edition」も販売される。
プロセッサ(SoC)はQualcommの「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載する。メインメモリは全モデル共に8GB(LPDDR5規格)で、ストレージはモデルによって128GB、256GB、512GBのいずれかを備える。512GBストレージのモデルは先代には無かったものだ。
ディスプレイはメインとサブの2基構成で、いずれも有機ELパネルとなっている。
メインディスプレイは6.7型Dynamic AMOLED 2Xで、解像度は1080×2640ピクセルだ。一見すると先代と同じパネルのように思えるが、リフレッシュレートの可変範囲が10〜120Hzから1〜120Hzに変更され、よりきめ細かい制御を行えるようになった。
サブディスプレイ(カバーディスプレイ)は1.9型Super AMOLED(512×260ピクセル、リフレッシュレート60Hz固定)で変わりない。ただし、プリセット文面または音声認識によるメール返信や「お気に入り」に登録した連絡先への電話発信など、機能面の強化が図られている。
ボディーの基本素材は先代と同様で、背面のガラスパネルはCorning製の「Gorilla Glass Victus」、フレームやヒンジは強化アルミニウム(Armor Aluminum)を採用している。ヒンジ部分は先代から小型化されており、その恩恵でバッテリーの容量が少しだけ増えている(詳しくは後述)。
アウトカメラは「広角」「超広角」のデュアル構成で、超広角カメラのスペックは先代と同じである(約1200万画素センサー、F2.2レンズ、画角123度)。
一方で、メインカメラでもある広角カメラは、センサーの画素数(約1200万画素)やレンズの仕様(F1.8、光学手ブレ補正対応)は据え置かれているが、センサーのサイズが1.4μmから1.8μmに大型化された。プロセッサに統合されたNPU(機械学習プロセッサ)の性能が約1.5倍になったことと合わせて、ナイトグラフィー(夜景)撮影がより高画質になったという。フォルダブルという形状を生かした撮影機能の強化も図っている。
インカメラの仕様は先代と同様だ(約1000万画素センサー、F2.4レンズ、固定フォーカス)。
バッテリーの容量は3700mAhで、先代から400mAh増えている。先述の通り、この増量はヒンジ構造の変更によって実現したものだ。充電はUSB PD(USB Power Delivery)による25W入力の「超急速充電」に対応している。Qi(チー)規格のワイヤレス充電も引き続き利用可能だ。
ボディーサイズは、画面を閉じた状態で約71.9(幅)×84.9(高さ)×15.9〜17.1(厚さ)mm、開いた状態で約71.9(幅)×165.2(高さ)×6.9(厚さ)mmとなっている。重量は約187gだ。先代と比べると幅と高さがわずかに小さくなった一方で、重量は少しだけ増している。
標準のボディーカラーはBlue、Graphite、Pink Gold、Purpleの4つを用意している。IPX8等級の防水性能を引き続き備えるが、防塵(じん)性能は特に掲げていない。
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