「Xiaomi 12 Lite」はコスパ重視のモデルとは違う? 日本投入にも期待:山根康宏の海外モバイル探訪記
Xiaomiが、グローバル向けに低価格モデルという位置付けの「Xiaomi 12 Lite」を発売しました。Xiaomi 12 Liteはコスパ重視のRedmiシリーズではなく、XiaomiのメインモデルであるXiaomiシリーズのライトモデル。発売日の香港のXiaomiストアを訪れていましたが、女性客がXiaomi 12 Liteを手に取る姿が目立ちました。
Xiaomiは7月にライカとコラボした「Xiaomi 12S」シリーズを中国で発表しましたが、グローバル向けには低価格モデルという位置付けの「Xiaomi 12 Lite」を発売しました。筆者の居住する香港では韓国コスメブランドのラネージュとコラボ、広告には香港でも人気のマレーシア出身の歌手、リン・ミンチェンさんを採用しています。
Xiaomi 12 Liteはコスパ重視のRedmiシリーズではなく、XiaomiのメインモデルであるXiaomiシリーズのライトモデル。プロセッサはSnapdragon 778 5G、ディスプレイは6.55インチです。前のモデルといえそうな製品は同じプロセッサとディスプレイを採用する「Xiaomi 11 Lite 5G NE」。
日本では「Mi 11 Lite 5G」が販売されましたが、そのプロセッサをワンランクスペックアップしたモデルがXiaomi 11 Lite 5G NEです。ただしアウトカメラはXiaomi 11 Lite 5G NEが6400万画素+800万画素+500万画素でしたが、Xiaomi 12 Liteは1億800万画素+800万画素+200万画素。つまりXiaomi 11 Lite 5G NEのバージョンアップモデルといえます。
本体カラーは黒、ブルー、ピンクの3色。光の当たり具合で若干色が変化するのはMi 11 Lite 5Gとよく似ています。背面の仕上げは同じように見えますが、Mi 11 Lite 5Gが背面はガラスのようにつるつるした触感であるのに対し、Xiaomi 12 Liteは若干表面にコーティングしたような感じであり、わずかな差ですが手で持ってみるとやや滑りにくくなっています。このあたりの細かい調整はXiaomi 11 Lite 5G NE、Mi 11 Lite 5Gのユーザーフィードバックを受けて改良したのでしょう。
発売日の香港のXiaomiストアを訪れていましたが、女性客がXiaomi 12 Liteを手に取る姿が目立ちました。やはり人気はピンクのようで、落ち着きのある色合いは上品な印象です。
カメラ部分は段差があり少し出っ張っているものの、気になるほどではありません。この厚みで1億800万画素のカメラが内蔵されているので、高画質な写真を手軽に撮影できるわけです。なお、側面のフレームは最近はやりのフラットデザインですが、側面の角の部分はわずかに丸みがあるので、握ってみると持ちやすいと感じました。
価格はメモリ構成が8GB+256GBのモデルで3299香港ドル、約5万8000円です。ちなみに香港のNothing Phone (1)の価格は同じメモリ構成で3999香港ドル、約7万円。両者はアウトカメラの構成やインカメラに差はあるものの、類似のスペックの製品であり、意外にもライバル関係になるかもしれません。
なお、香港販売のXiaomi 12 Liteはグローバルモデルですが、認証を確認したところ、技適マークはありませんでした。とはいえ、日本で販売されたMi 11 Lite 5GはFeliCaを搭載した日本向けモデルでした。後継機としてXiaomi 12 LiteにFeliCaを搭載した日本モデルが出る可能性もあるのかもしれません。
日本でMi 11 Lite 5Gが発売されたのは約1年前、2021年7月です。透明感のある美しいデザインに173gの軽量ボディー、そしてこのクラスでは群を抜く1億800万画素カメラを搭載したXiaomi 12 Liteの日本モデルに期待したいものです。
香港ではXiaomi 12 Liteを購入するとラネージュのファンデーションがもらえます。一見すると超小型ヘッドフォン(TWS)のケースに見えますが、中身は化粧品そのものでした。コスメブランドも競争が激しいだけに、ファンデーションケースと同じデザインのTWSが出てきても面白いかもしれませんね。
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