予想以上に優秀だった「Pixel 6a」のカメラ 望遠カメラを除けばPixel 6 Proと遜色なし:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/4 ページ)
「Google Pixel 6」の廉価モデルという扱いになるであろう「Google Pixel 6a」。シンプルなデュアルカメラのスマホで、望遠カメラがないことや画角のちょっとした差を除けば、「Google Pixel 6 Pro」にも迫る撮り心地のカメラを備えたスマホといえる。
動画は4Kまで撮影できる
最後に動画の話。5万円台のミドルクラスのスマホだけど、動画に関してはなかなかのハイスペックだ。
動画は4Kまで対応。感心するのは、多くの端末が動画モードとスローモーションとタイムラプスを別の撮影モードにしているのに対し、1つに統合していること。これは分かりやすくていい。
さらに手ブレ補正も4パターン用意されている。アクティブはより強い手ブレ補正だが、このときはフルHDとなる。
シネマティックは速度を半分にしてスムーズなパン撮影、きれいにゆっくりとした動きを残してくれる。
「ロック」は2x以上限定で撮れる構図を完全にロックする機能。電子式手ブレ補正の極端なヤツで、ズーム時はイメージセンサー全体の一部だけを使うので、その周辺部には余裕がある。そこで手ブレなどにより構図がずれたら、その分シフトして常に同じ構図を維持するように撮るわけだ。
「ロック」が面白そうなので縦位置でロックして撮影してみた。手持ちでの撮影だけど構図は完全にロックされていてピクリともしないのがすごい。
動画機能自体は2021年秋に出たPixel 6/6 Proと変わらないのだけど、5万円台の廉価モデルでそれを実現してくれたのが素晴らしい点だ。
つまり、静止画の画質は安定しているし、動画も4KまでイケるミドルクラススマホがPixel 6aなのだ。
2022年秋にはPixel 7が登場するわけで、そのカメラ機能がどこまでどう進化するのか現時点では分からないけれども、各種のコストが上がっている上に円安なこのご時世を考えると、それなりの価格になることが予想できるわけで、それを加味するとPixel 6aのバランスの良さは際立つ。
最先端のバリバリの端末じゃなくていい、写真や動画をきれいに撮れるスタンダードなスマホが欲しい、というのであれば、まずこれを勧めるべきな気がする。
モデル:長谷川実沙
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