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「Hey, Siri」で手助けしてくれる「Siri」はどこが開発した? 名前の由来は?:モバイルIT用語辞典
2011年からiPhoneに搭載され、iPhoneの発展と同時に進化してきた「Siri」。現在はAppleが所有している技術だが、元をたどると別の企業が開発した技術だ。
2011年に「iPhone 4S」に搭載されて以降、iPhoneシリーズの発展とともに進化してきたアシスタント機能「Siri」。現在は開発企業を買収したAppleの技術で、元はSRIインターナショナルが設立した企業Siriの技術だった。
米国TechTargetの記事によると、アシスタント「Siri」の開発には、当時SRIインターナショナル内のプロジェクトだったニュアンス・コミュニケーションズが技術を提供した。そこから2007年にSRIインターナショナルが企業Siriを設立し、2010年にAppleが同社を買収したという。
英国バークレイズが2012年に発表した資料では、Siriの名前の由来は「Speech Interpretation and Recognition Interface」(発話解析と認識インタフェース)だとしている。2014年に「Hey, Siri」と話しかけることで対話を始められるようになり、インターネット上やiPhone内の情報からさまざまな意見を出してくれるアシスタントとして、人間の発話を理解するために進化している。
2022年9月現在、「iOS 16」のSiriは音声が新しくなり、新たに絵文字を書けるようにり、ショートカットの設定に加えホームコントロールがオフラインでできるようになった。これからも進化を重ね、より人間に寄り添ったアシスタントとなりそうだ。
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