ASUSが「ROG Phone 6/6 Pro」を10月7日に発売 進化したポイントを徹底解説(1/2 ページ)
ASUSが、SIMロックフリーゲーミングスマホの最新モデルROG Phone 6シリーズを、日本で10月7日に発売する。標準モデルの「ROG Phone 6」に加えて、背面ディスプレイ搭載やメインメモリを18GBに増量した「ROG Phone 6 Pro」をそろえている。本体の性能が向上したことに加え、別売の専用外付けクーラー「AeroActive Cooler 6」も強化している。
ASUSが、SIMロックフリーゲーミングスマホの最新モデルROG Phone 6シリーズを、日本で10月7日に発売する。標準モデルの「ROG Phone 6」に加えて、背面ディスプレイ搭載やメインメモリを18GBに増量した「ROG Phone 6 Pro」をそろえている。
ROG Phone 6シリーズはAmazon.co.jp、エディオン、au +1 collection、Joshin、ノジマ、ひかりTVショッピング、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラの大手量販店や通販サイトで販売。公式オンラインストアASUS Storeは10月31日に23時59分までに本体とアクセサリーを10%割引で購入できる。MVNO各社はIIJmio、LinksMateが販売する。※記事中の価格は全て税込み。
ROG Phone 6シリーズの特徴は、ゲームプレイに特化した高速処理と操作性や拡張性だ。プロセッサにはQualcommの「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載。さらに、リフレッシュレート165Hzの6.78型AMOLED フルHD+(1080×2448ピクセル)ディスプレイや、横画面操作でトリガー操作を実現するタッチセンサーを搭載。今回、ゲーミングスマートフォンとしては初の生活防水IPX4にも対応した。
別売の専用外付けクーラー「AeroActive Cooler 6」も強化。従来の空冷ファンに加えて、同シリーズ初のペルチェ素子を用いた、より強力な冷却にも対応。快適な長時間プレイ環境を実現する。
ROG Phone 6シリーズの価格をチェック
日本で販売されるROG Phone 6シリーズを整理すると以下の通りだ。全モデルとも画面サイズや搭載するプロセッサ、バッテリーなど、基本的な仕様はほぼ同じだ。違いはメインメモリとストレージ、本体カラーやデザインの違いのみにとどまっている。本体サイズも幅77mm×高さ173mm×奥行き10.4mm、重量239gと3モデルとも共通だ。
付属品も同様で、どのモデルも65W急速充電対応ACアダプターとUSB Type-Cケーブル、本体カバーとなるAero Caseが付属する。
- 「ASUS ROG Phone 6」(12GB/256GB)12万9800円
- 「ASUS ROG Phone 6」(16GB/512GB)14万9800円
ROG Phone 6はメインメモリがとストレージの異なる2種類の仕様を用意。本体カラーはストームホワイトとファントムブラックから選択できる。背面にはAURAライトと呼ぶLEDのロゴを搭載する。
- 「ASUS ROG Phone 6 Pro」(18GB/512GB)16万9800円
ROG Phone 6 Proは、メインメモリがシリーズ最大容量となる18GBなのと、背面に60以上のアニメーションを表示できるOLEDディスプレイのROG VISION搭載が特徴だ。 “Pro”と銘打っているが、基本性能についての違いは少ない。カラーはストームホワイトのみ。
なお、ROG Phone 6とROG Phone 6 Proには、「WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス幻影戦争」と「三國志覇道」のアプリとオリジナル壁紙がプリインストールされている。
高速プロセッサ搭載に加え、別売りのペルチェ素子クーラーも用意
ここからは、ROG Phone 6シリーズのより詳しい特徴について紹介していこう。今回採用したQualcomm製の最新ハイエンドチップSnapdragon 8+ Gen 1は、多くのハイエンドスマホが搭載する「Snapdragon 8 Gen 1」と比べて処理に対して電力効率が30%向上したプロセッサだ。阿部氏によるとCPUとGPU性能ともに10%ほど向上しているという。
Antutu BenchmarkでもASUSによるとスコア110万前後と、これまでにないスコアを記録しているという。事前にお借りしたROG Phone 6(16GB/512GB)でも同様の数値を確認できたなお、多くのハイエンドスマホが採用するSnapdragon 8 Gen 1は100万前後のものが多い。
高い処理性能で長時間ゲームをプレイするには、高い放熱・冷却性能が必要だ。プロセッサは温度が上昇すると、動作を制限して温度を下げるサーマルスロットリングと呼ぶ機能が働いてしまう。ROG Phone 6ではこれを防ぐために、3段階の冷却機能を用意。1〜15分程度の発熱は、熱伝導性の高い窒化ホウ素のサーマルコンパウンドを新たに採用。これにより、プロセッサを最大10度冷却し、サーマルスロットリングを78%減少できているという。
さらに15〜30分の動作の冷却では、従来モデルから30%大型化したベイパーチャンバーと、85%大型化したグラファイトシートがより高い冷却性能を発揮するという。
1時間以上のゲームプレイでは、ROG Phoneシリーズ伝統といえる別売り外部クーラー「AeroActive Cooler 6」を利用する。今回は新たにペルチェ素子を採用。本体からの電源供給の場合は空冷ファンかペルチェ素子をある程度駆動させるが、充電ケーブルにつないだ状態だとペルチェ素子の性能をより生かした高い冷却性能を発揮できる。また、ファンの左右には合計4つの物理キーを搭載。キーマップを設定すればゲームプレイ中に利用可能だ。
別売りの「AeroActive Cooler 6」。ペルチェ素子採用の他、4つのボタンと折りたたみスタンドを搭載。本体とは側面のUSB Type-Cで接続。電源は本体、もしくはクーラーに搭載されたUSB Type-C端子から供給する。本体からは動作コントロールの他、冷却温度の取得も可能
バッテリー周りは、6000mAh大容量バッテリー搭載に加えて65W急速充電に対応。本体内のバッテリーを2つに分けて搭載するデュアルセルシステムにより、充電速度を高速化しつつ本体やバッテリーの発熱を抑えている。
65W急速充電は前モデルでも対応していたが、「0〜100%までの充電時間をさらに短縮し、約42分と非常に素早くなっている」という。また、バッテリーケア機能や、指定した時間に充電を完了させる予約充電機能も搭載。これらを使うと「バッテリーの発熱を最小限に抑えることで、劣化も抑えることが可能」とのことだ。
歴代のROG Phoneと同じく、USB Type-C端子は底面(USB2.0)と側面(USB3.1)の2箇所に搭載。横画面ゲームのプレイ中もUSB Type-C端子からの充電や、実況配信で使うDisplayPort/HDMI出力時に邪魔にならない。さらに、ゲームプレイ中はUSB Type-C充電器からシステム動作に必要な電力のみを給電し、発熱を伴うバッテリー充電は行わない「バイパス充電」機能も搭載する。
ディスプレイは6.78型AMOLED フルHD+(1080×2448ピクセル)、Corning Gorilla Glass Victusを採用。最大リフレッシュレート165Hz、タッチサンプリングレートは720Hzだ。ゲーミングスマホらしく、タッチ操作をより素早く検出してくれる。タッチ操作から画面への反映速度を示すタッチレイテンシも、ASUSによると、リフレッシュレート165Hzの場合、23msで世界最速だとしている。
映像や音の表現性能だが、HDR10/10+対応かつ色域DCI-P3を111%カバー。音量と表現力共に優れたデュアルフロントステレオスピーカーや、ハイレゾ(24ビット/192kHz)対応イヤフォンジャックにより、ゲームはもちろん映像も快適に楽しめる。
カメラはソニー製IMX766センサーの広角5000万画素に加えて、超広角1300万画素、マクロ500万画素、インカメラは1200万画素のものを搭載する。
この他、IPX4の生活防水に対応。生体認証は顔認証とディスプレイ内蔵指紋認証センサーを搭載。NFC対応だがFeliCa(おサイフケータイ)には対応していない。通信周りは5G対応でnanoSIMスロットを2つ搭載。ミリ波には非対応だ。独自に4キャリアの接続確認をとっている他、KDDIのIOT(接続性検証)も実施している。
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