「iPhone 14 Pro」「Galaxy S22 Ultra」「AQUOS R7」「Xperia 1 IV」のカメラ性能を比較 それぞれの強みは?(1/2 ページ)
9月16日に発売された「iPhone 14」シリーズの中でも、「iPhone 14 Pro」は4800万画素のセンサーを採用しサイズも向上しているなど、カメラ性能が大きく強化された端末だ。今回は既に発売されているハイエンドAndroid端末3種と共に撮り比べた。
今回比較した4機種。左から「iPhone 14 Pro」「AQUOS R7」「Xperia 1 IV」「Galaxy S22 Ultra」【訂正:2022年11月7日14時55分 初出時、機種名の順番に誤りがありました。おわびして訂正いたします。】
先日発売された「iPhone 14」シリーズ。特に「iPhone 14 Pro」ではカメラ性能が大幅に強化され、注目されている。今回は既に発売されているAndroid端末と比較してみようと思う。今回比較に使用するスマートフォンは以下の通りだ。
今回、 iPhone 14 Proには4800万画素という高画素のセンサーを初めて採用している。画素数の高さに目が行ってしまうが、実際には4つの画素を1つに束ねて使う処理を行っている。そのため、出力される画像は1200万画素相当となる。
これは4720万画素のカメラを採用する「AQUOS R7」でも同じような処理が行われている。「Galaxy S22 Ultra」は1億画素のカメラを採用するが、こちらは9個の画素を1つに束ねる処理をすることで1200万画素相当での出力となる。
このような高画素イメージセンサーは上記の処理を行うことで、暗所での性能向上と高画素による解像感の向上を図っている。
高性能化に伴ってイメージセンサーも大型化している。iPhone 14 Proでは1/1.28型のものが採用されており、これは現時点でカメラ性能をアピールするAndroidスマートフォンが採用する大きさといえる。
Galaxy S22 Ultraは1/1.33型、AQUOS R7は1型と従来のスマートフォンで広く使われていた1/2.3型のものに比べるとかなり大型になっている。今回比較するスマートフォンの中では「Xperia 1 IV」が最も小型の1/1.7型のものを採用している。
iPhone 14 Proと最新Androidスマホを比較してみた
ここからはこれらのハイエンドスマートフォンでいつくか撮り比べたものを示す。作例は全てオートで撮影している。
なお、iPhone 14 Proはフォトグラフスタイル「標準」、Xperia 1 IVは「BASIC」モードにて撮影している。画像は全て上からiPhone 14 Pro、Galaxy S22 Ultra、AQUOS R7、Xperia 1 IVの順だ。
まずは大鳥居を撮影した。この中ではAQUOS R7で撮影したものが実際に見たものに近い印象だ。iPhone 14 ProやGalaxy S22 Ultraは見た目よりやや鮮やかな一方、Xperia 1 IVはやや暗目な印象だ
続いて東京駅を撮影した。この中ではXperia 1 IVがやや暗いが見たものに近い感覚だ。iPhone 14 Proはやや空の色が濃いように感じ、空の青が青々しく分かりやすいものはGalaxy S22 Ultraだ。AQUOS R7はやや明るいが、建物の描写はむしろこちらの方が見た目に近い。
こちらは店舗の看板を撮影した例だ。どの機種も比較的うまく表現されているが、iPhone 14 ProやGalaxy S22 Ultraでは明るめに写る印象だ。
続いて夕焼けを撮影。この中ではXperia 1 IVが近い色や明るさで撮影できている。iPhone 14 Proではレンズフレアが目立っており、あまりいい結果とはいえなかった。見た目よりも明るく撮影されているGalaxy S22 UltraやAQUOS R7の写真については好みの世界だと感じる。Xperia 1 IVについてはフレアやゴーストも少なく、ZeissのT*コーティングの効果を発揮している
料理も撮影した。これらの写真は条件をそろえるため、全てデジタルズームの2倍望遠にて撮影している。どれもおいしそうに撮影できているが、この中ではiPhone 14 Proがいい具合だ。Galaxy S22 Ultraはやや過剰な補正をかけ、AQUOS R7は場面によって不自然な色で出てしまうことがあった。Xperia 1 IVもiPhoneに並ぶいい印象で撮影できている
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