「Pixel 7 Pro」はPixel 6 Proから何が進化した? 価格からスペックまでを比較
Googleのスマートフォン「Pixel 7 Pro」が正式発表。先代の「Pixel 6 Pro」と何が違うのか、スペック比較表を用いて説明する。価格は全て税込み。
Googleのスマートフォン「Pixel 7 Pro」が正式発表された。国内ではGoogle Store(直販サイト)、KDDI、沖縄セルラー電話、ソフトバンクが取り扱う。発売は10月13日。
Pixel 7 Proは2021年10月発売の「Pixel 6 Pro」の後継モデルだ。これら2モデルの違いについて、比較表を交えながらお伝えしていく。直販価格(全て税込み)はPixel 6 Proが11万6600円からだったが、Pixel 7 Proだと12万4300円からとなる。最低容量の128GBで価格差7700円となり、値上げとなった。
まずはプロセッサ(SoC)だ。Pixel 6 Proが「Google Tensor」を搭載しているのに対し、Pixel 7 Proは最新の「Google Tensor G2」を搭載。Pixel 7 Proではそれに加え、独自設計のセキュリティチップ「Google Titan M2」を組み合わせることで、強固なセキュリティを確保しているという。
次にメモリとストレージを見てみる。Pixel 6 ProとPixel 7 Proのメモリは12GBで、ストレージは128GBと256GBと512GBから選べる。1TBの選択肢はない。なお、どちらもストレージを拡張できるmicroSDメモリカードには対応しないため、たくさんデータを保存したいなら、購入時に大容量のストレージを選んでおく、もしくはクラウドストレージサービスを活用しよう。
続いてアウトカメラを見る。Proの特権はズバリ望遠レンズが備わることだ。Pixel 6 Proの約4800万画素の望遠レンズでは光学ズームで5倍、超解像ズームで最大30倍を実現した。構成は両方とも3眼となっている。広角カメラのセンサー自体は5000万画素の解像度を持つが、2倍ズーム時には高解像度モードへ切り替え1250万画素の画像として出力しており、2倍ズームをデジタルズームでカバーしていたPixel 6 Proよりも解像度が向上した。
- Pixel 6 Pro:約5000万画素(広角/メイン)+約1200万画素(超広角、AF対応)+約4800万画素(望遠)
- Pixel 7 Pro:約5000万画素(広角/メイン)+約1200万画素(超広角、AF対応)+約4800万画素(望遠)
さらに、Pixel 7 ProではTensor G2のTPU(機械学習用プロセッサ)などを活用し、撮影した写真のブレやボケを補正する機能を搭載。写真のブレ/ボケ補正は、撮影後でも行えるという。どの程度の補正力なのかは後日掲載のレビューに任せたい。ナイトモードで撮影した画像の生成時間を短縮できるようになったのもTensor G2のおかげだという。
動画撮影では10bitカラーのHDR撮影が可能となった。Pixel 7 ProのTensor G2は動画撮影時にも活用される。動画撮影時に背景をリアルタイムでボカす場合の処理をTensor G2が担う。
インカメラはPixel 6 Proの約1110万画素から約1080万画素となった。
ディスプレイはどちらも液晶ではなく有機EL。6.7型のフルHD+(1440×3120ピクセル)/最大120Hz駆動という点も同じだ。ディスプレイ面と背面はどちらもCorning製の強化ガラス「Gorilla Glass Victus」で保護されている。
バッテリーの容量はPixel 6 Proの5003mAhから5000mAhと減った。ワイヤレス充電と、ワイヤレス給電には引き続き対応している。
防塵(じん)・防水レベルについては、防塵等級が「6=粉塵が内部に侵入しない」、防水等級が「8=連続的に水中に置いても有害な影響がない」で、どちらもIP68等級の防塵・防水に対応する。
サイズと重量は次の通り。横幅はPixel 6 Proから0.7mm増し、高さは1mm低く、0.1mm薄くなったことになる。重量は2g増した。
- Pixel 7 Pro:約76.6(幅)×162.9(高さ)×8.8(厚さ)mm、約212g
- Pixel 6 Pro:約75.9(幅)×163.9(高さ)×8.9(厚さ)mm、約210g
【訂正:10月9日17時25分】初出時、表内の価格に誤りがありました。お詫びして訂正いたします
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「Pixel 7」はPixel 6から何が進化した? 価格からスペックまでを比較
Googleのスマートフォン「Pixel 7」が正式発表。先代の「Pixel 6」と何が違うのか、スペック比較表を用いて説明する。価格は全て税込み。 - ブレた写真もキレイになる「Pixel 7」「Pixel 7 Pro」正式発表 8万2500円から
Googleがティーザーサイトなどでチラ見せしてきた新型スマートフォン「Pixel 7」「Pixel 7 Pro」が正式発表された。新しい「Google Tensor G2チップ」を活用し、ブレた写真もキレイになるという。直販サイトで購入すると10月12日〜13日に出荷されるそうだ。 - 「Pixel 7/7 Pro」は何が変わる? 現在判明している情報から予想する
Googleが10月6日の発表を予告しているPixel 7とPixel 7 Pro。ネット上では実機とみられる端末のハンズオンが公開されている他、その仕様についてさまざまな情報が出てきています。公式に発表されている情報は、新たなプロセッサ「Google Tensor G2」を搭載することくらいですが、外観やカメラはどうなるのでしょうか。 - 「Pixel 7」シリーズには新SoC「Google Tensor G2」搭載──10月6日のイベントに向けて小出しに発表
Googleは10月6日に新製品発表イベントを開催すると発表した。それに伴い、Googleストアのページを更新し、「Pixel 7」シリーズには「次世代のGoogle Tensor」を搭載することを明らかにした。 - Googleの新スマホ「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」正式発表 10月28日発売 直販価格は7万4800円から
Googleがチラ見せを続けてきた「Pixel 6」と「Pixel 6 Pro」が正式発表された。Google Storeでの販売価格は税込みで7万4800円からで、Pixel 6はauとソフトバンク、Pixel 6 Proはソフトバンクからも発売される。【追記】 - GoogleがPixel 7にちなんだ「オリジナル“チップス”」のプレゼントキャンペーンを開催 完全抽選制で4フレーバーを用意
Pixel 7/7 Proの発売に先駆けて、Googleがオリジナルのポテト“チップス”をプレゼントするキャンペーンを開催する。今回はボディーカラーにちなんだ4フレーバーを用意しており、抽選で当選した2000人にどれか1フレーバーがプレゼントされる。