「iPhone 14 Pro」のカメラは動画もしっかり進化! 欠かせない“2つの機能”とは?:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/2 ページ)
「iPhone 14 pro」を使い始めて少し経過したが、じわじわと失敗が減り、安心して使えるようになった。今回は動画の撮影を試してみる。一番のトピックは「アクションモード」だ。
「iPhone 14 Pro」を使い始めて以来、もう13 Proには戻れないなと実感している今日この頃。急激に何かが良くなった、というのではなく(さすがにここまでレベルがあがると急激な向上って無理だ)、じわじわといろんなシチュエーションでの失敗が減り、いつでも安心して使えるカメラになっているのだ。
デジタルズームのクオリティーが上がったので、以前より気軽に使えるようになったのもデカい。今まではデジタルズームは避けたい、って感じだったもの。これなんかめいっぱいの望遠でこのクオリティーなのだから。
暗所ではちょっとまだ難しいけど、昼間ならかなりデジタルズームできる。
で、やっぱ一番大きいのは2xズームがついたこと。これがまた実用的なのである。静止画については前回のレビューを見ていただくとして、動画でもこれを使えるのは大きい。
iPhone 13 Proでは0.5x→1x→3xという3段階だったのが、iPhone 14 Proでは0.5x→1x→2x→3xとなったのである。1xと3xの間にワンクッション入ったのだ。
というわけで、3x→2x→1x→0.5xと途中で切替えながら撮った4K動画をどうぞ。走ってくる電車に向かってやるのは得策ではないけど(ちょっと不自然)、すっと切り替わる感じはいい。
アクションモードは欠かせない
とはいえ、一番のトピックはアクションモードだよねということで、アクションモード。
どのくらい違うのか。iPhone 13 ProとiPhone 14 Proを重ねて持ち、iPhone 14 Pro はアクションモードをオンにして撮影して並べてみた。
13秒くらいしかないので分かりづらいけど、iPhone 14 Proのアクションモードは少し画角が狭くなる代わりに揺れがぐぐっと抑えられていて小走り感が軽減されているのが分かる。小走り感(要するに小走りっぽい揺れですな)を残したいときは通常のモードで(こっちも手ブレ補正はそれなりに効いているので)。
続いて、アクションモードで歩きながらズーム倍率を変えてみた。
片手で無造作に撮ってこれだから、いいよね。
アクションモードといえばやっぱ動きながら撮りたいということで、自転車動画に挑戦。
こんな感じで公園内の園路をちょっと走ってみた。
そして走る。ちょっとした高低差があったり大きくカーブしていたりしたけど、すごく安定している。
もう1つ、縦位置でも自転車動画してみた。iPhone 14 Proを自転車に装着するところから。
ガチのアクションカムほどではないけど、すごくスムーズだ。
いろいろ試してみたけど、縦軸横軸のブレのみならず、回転ブレも抑えてくれるし(でも自転車を倒してカーブするところなどは無理に補正しないでそのまま生かしてくれる)、
ただ、アクションモード時は強い電子式手ブレ補正を行うため、2.8Kサイズになって画角が狭くなる。どうしても4Kじゃないとイヤ、もっと超広角がいいって人はまあ専用のアクションカム(今はいろいろと手頃なものも出ているし、たいていiPhoneより安い)を選ぶべし、だな。画角の違いはこんなだ。
そうそう、アクションモードと聞くと、ついアクションに気を取られて派手な絵を狙いがちで、撮影に気を取られすぎてiPhoneをするりと落としたりしがちになるので(やりました……。ケースつけておいてよかった)、くれぐれもお気を付けあれ。
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