「iPadOS 16.1」配信開始 ステージマネージャの外部ディスプレイサポートはまだ
Appleは「iPadOS 16.1」の配信を開始した。「ステージマネージャ」など多数の新機能が追加される。ただしステージマネージャの外部ディスプレイサポートは見送られた。
米Appleは10月24日(現地時間)、予告通りiPadの新OS「iPadOS 16.1」の配信を開始した。バージョン16の最初のリリースだが「16.1」になっている。9月に先に16になったiOSも同日「iOS 16.1」になり、これに合わせたものとみられる。
注目の「ステージマネージャ」が初めて追加されたが、外部ディスプレイのサポートは見送られた。「年内」に追加するとしている。
ステージマネージャは、複数のアプリ用にサイズの異なるウィンドウを使って複数の異なる「ステージ」を作成し、各ステージを切り替える機能。利用できるのは、12.9インチiPad Pro(第3世代以降)、11インチiPad Pro(第1世代以降)、iPad Air(第5世代)だ。
なお、年内追加予定の外部ディスプレイを利用できるのは、12.9インチiPad Pro(第5世代以降)、11インチiPad Pro(第3世代以降)、iPad Air(第5世代)。
この他、多数の新機能が追加される(以下はその一部)。
- 「メッセージ」の更新:編集、送信の取り消し、未読としてマークなど
- 「メール」の更新:送信の取り消し、リッチリンク、送信のスケジュール設定など
- ディスプレイのスケーリング・新しいディスプレイのスケーリング設定により、ディスプレイのピクセル密度が向上するため、アプリでより多くの画像を表示できる
- iPadの天気アプリ
- まったく新しいホームアプリ
- カスタマイズ可能なツールバー、新しいコンテキストメニュー、検索と置換、複数選択コンテキストメニューなどを備える「デスクトップクラスのアプリ」
セキュリティ関連では、20件の脆弱性に対処した。中には「積極的に悪用された可能性があるという報告を認識」しているカーネル権限関連の脆弱性もあるので、早めの更新をお勧めする。
iPadOS 16は、すべてのiPad Proモデル、iPad Air 第3世代以降、iPad 5以降、iPad mini 5以降で利用できる。更新するには、[設定]→[一般]→[ソフトウェア・アップデート]を選択する。
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