J.D.パワーのスマホ満足度調査 ハイエンドはiPhoneが1位、ミドルレンジ/エントリーは?
J.D.パワーは、11月7日に「2022年スマートフォン端末顧客満足度調査」の結果を発表。ハイエンドはApple、ミドルレンジ/エントリーモデルはGoogle&Xiaomiが1位になった。この他、低評価の項目や買い替えサイクルにも触れている。
J.D.パワーは、11月7日に「2022年スマートフォン端末顧客満足度調査」の結果を発表した。対象は2020年以降に発売された新品のスマートフォンを利用している18〜74歳で、調査回答者数は8314人。調査では、当初価格が税別7万円以上の端末を「ハイエンドモデル」、7万円未満の端末を「ミドルレンジ/エントリーモデル」と定義している。
総合的な顧客満足度に影響を与える「端末価格」「外観・デザイン」「本体機能・性能」「ディスプレイ」「カメラ」「バッテリー」6ファクターを設定し、それらに関連した計20の詳細評価項目の評価を聞いた。
評価が低かった項目に着目すると、ハイエンドモデル部門では「端末本体の価格」、ミドルレンジ/エントリーモデル部門では「暗い室内や夜間での写りの良さ」が最も評価が低い。両部門ともに評価が低かったのは「バッテリーの持ち」「生体認証機能の性能」「保存ストレージ容量の適切さ」で、特にバッテリーの持ちは2番目に評価が低い。
スマートフォンの買い替えサイクルについて聞いたところ、1年〜2年程度の短いサイクルで買い替えたいユーザーは、ハイエンドモデルユーザーでは合計で29%、ミドルレンジ/エントリーモデルユーザーは20%となり、ハイエンドモデルユーザーほど短いサイクルでの買い替えを考える傾向が強い。一方、ミドルレンジ/エントリーモデルユーザーでは「期間はわからないが、できるだけ長期間使い続けたい」というユーザーが38%となった。
現在使用しているスマートフォンの購入方法を聞いたところ、2019年の電気通信事業法の法改正で施行された「分離プラン」の義務化以降も72%が「現在契約している携帯電話会社」から購入したと回答。「以前利用していた携帯電話会社」と合わせて携帯電話会社から端末を購入しているユーザーは8割となり、「量販店やメーカー通販サイト、直営店など」で購入したユーザーは1割強に留まっている。
ハイエンドモデル部門の顧客満足度1位はAppleで、全てのファクターで最高評価を得ている。ミドルレンジ/エントリーモデル部門はGoogleとXiaomiが同率1位で、Googleはカメラ、Xiaomiはディスプレイ、バッテリー、端末価格で最高評価となった。
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