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「Pixel 7 Pro」のカメラは何がすごい? iPhone 14 ProやPixel 6 Proと撮り比べて分かったこと荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/4 ページ)

性能的にもカメラ的にも安定感があり、企業としてはとても知名度が高いのに日本ではメジャーになりきれない「Google Pixel」シリーズ。個人的にはAndroidのSIMロックフリー端末デビューに最適だと思うが、カメラの性能はどうか。「Pixel 7 Pro」の他に、「Pro」が付く端末「Google Pixel 6 Pro」「iPhone 14 Pro」のカメラを撮り比べる。

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超広角はより広角になったのだった

 続いて超広角カメラだ。Pixel 7 ProとiPhone 14 Proが13mm相当で、Pixel 6 Proが16mm相当。写る範囲に違いが出ているのが分かる。

Google Pixel 7 Pro
Pixel 7 Proの超広角。13mm相当になり、ぐぐっと広くなった
Google Pixel 7 Pro
Pixel 6 Proの超広角。16mm相当というAndroid機でよく見られる画角だ
Google Pixel 7 Pro
iPhone 14 Proの超広角。こちらはずっと13mm相当だ

 もう1つ行こう。

Google Pixel 7 Pro
Pixel 7 Proの超広角で新宿西口広場から見上げてみた。超広角っぽさを楽しむのによい撮影スポットなのだ。大きな明暗差もうまく処理している。

 さて、Pixel 7 Proでは一部のAndroidのハイエンド機やiPhone 14 Proのようなマクロ撮影機能がついた。ある程度以上ぐぐっと近づくと自動的にカメラが超広角(のデジタルズーム)に切り替わり、より近距離での撮影が可能になる仕組みだ。超広角カメラの方がより近くまでフォーカスを合わせやすいという特性を利用している。

 被写体に近づいていくとカメラが切り替わり、中央に花アイコンが出る。それが合図だ。ちなみに、花のアイコンをタップすると、マクロをオフにできる。

Google Pixel 7 Pro
Pixel 7 Proのマクロ撮影機能。カメラが切り替わり、中央に花のアイコンが出るのが目印
Google Pixel 7 Pro
Pixel 7 Proで撮ったマクロ写真。これでぐぐっと寄れるようになった

 マクロ撮影ものをもうちょっと。トマトと腕時計だ。

Google Pixel 7 Pro
ミディトマトにぐぐっと近づいてアイコンが出た瞬間
Google Pixel 7 Pro
あまり近寄ると影が落ちちゃうので、このくらいがいい感じかなと思う。マクロで撮ったトマト(ミディサイズなのでフルサイズのトマトより小ぶりだ。トマトのフルサイズってなんだよ、とは思うけどニュアンスは通じるよね)
Google Pixel 7 Pro
マクロ撮影の被写体といえば腕時計だよねってことでぐぐっと寄ってみた

ポートレート撮影もチェック

 続いて人を撮る。まずは1xで普通に。

Google Pixel 7 Pro
Pixel 7 Proの広角カメラで人物。Pixel 6 Proと傾向は変わらない
Google Pixel 7 Pro
Pixel 6 Proの広角カメラで人物
Google Pixel 7 Pro
iPhone 14 Proで人物。肌の色はPixel系の方がいいかも

 で、この距離感だと2xくらいがちょうどいい。

Google Pixel 7 Pro
広角カメラだとちょっと広角だよねってことでPixel 7 Proの2xで人物を撮ってみた。人を撮るときは2xくらいがいい

 ではここで、ポートレートモードである。

 Pixelは伝統的にポートレートモード時に若干の望遠になる。だいたい1.5xくらい。さらに2xも選べるが、こっちは実質3倍だ。

Google Pixel 7 Pro
Pixel 7 Proのポートレートモードで背景をボカした写真を撮ってみた。画面上は1xだが、通常の写真モードに比べて1.5x
Google Pixel 7 Pro
iPhone 14 Proのポートレートモードで倍率は1x。広角カメラの画角のままポートレートモードとなる

 iPhone 14 Proはポートレートモード時にちょいと美肌っぽい処理が働いて肌が滑らかになる。Pixel 7 Proは設定の「顔写真加工」からオフ・弱・強が選べるが、今回はオンにしそこねたのでそのままです。

 人物以外のポートレートモードってことで、こんなものも撮り比べてみた。

Google Pixel 7 Pro
回りを反射する金属とかほとばしる水とか、なかなか難しいシーン

 かつてiPhoneが苦手としていたシーンだ。

 では結果をどうぞ。Pixelのぼけ量はデフォルトのままなので、Pixel 6より7の方がデフォルトのボケ量は大きいようだ。

Google Pixel 7 Pro
Pixel 7 Proのポートレートモードで水飲み場を。全体に自然な感じでいい
Google Pixel 7 Pro
iPhone 14 Proのポートレートモードで水飲み場を。昔のように水がいきなり背景に溶けちゃうってことはなくなった

 人物編の最後はインカメラ。

Google Pixel 7 Pro
インカメラで自撮りしているの図

 インカメラはPixel 7 Proも6 Proも固定フォーカスのシンプルなものだが、Pixel 7 Proはちょっと画素数が減っている。

 撮影した画像を見ても、Pixel 7 Proが3648×2736ピクセルなのに対し、Pixel 6 Proは3840×2880ピクセルとほんのちょっと多い。まあ何らかの理由があるのだろうな。使っている分には無視できる差だけど。

Google Pixel 7 Pro
Pixel 7 Proでインカメラのポートレートモードセルフィー。肌の描写も背景のボケ具合もさすがのデキだ

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