ソフトバンク、Xiaomi 12T Proを「神ジューデン」スマホと命名――Xiaomiは日本でのブランド認知が喫緊の課題:石川温のスマホ業界新聞
ソフトバンクが、Xiaomiの「Xiaomi 12T Pro」を国内のMNOとして独占販売することになった。同社では「神ジューデン」と銘打って訴求する構えだが、そもそものXiaomiのブランド認知も課題の1つとなりそうである。
ソフトバンクは「Xiaomi 12T Pro」を「神ジューデン」スマホとして国内MNOで独占的に販売する。
Xiaomi 12T Proは19分で100%の充電ができるのが売りとなっている。スペック的になかなか伝わらないということで「神ジューデン」として訴求。吉沢亮さん、杉咲花さんが出演するCMでも「神ジューデン」が連呼される。
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この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2022年12月10日に配信されたものです。メールマガジン購読(税込み月額550円)の申し込みはこちらから。
Xiaomiの日本における課題はなんと言っても「認知度」だろう。今回のXiaomi 12T ProもSnapdragon 8+ Gen1を搭載しながらもコストパフォーマンスに優れるのは特筆すべき点と言える。しかし、日本の一般的なユーザーからすると、そもそも「Xiaomi」の読み方もわからず、また「聞いたことある」という人も少ない。
Xiaomiはもともと中国ではSNSを巧みに使い、口コミでシェアを拡大してきたメーカーだ。日本上陸当初も「SNSで認知度を上げる」と語っていたが、なかなか思うように行っている感じはしない。
今回、ソフトバンクに「国内MNO独占販売」として扱ってもらうことで「神ジューデン」というキャッチコピーでアピールしてもらい、少しでもXiaomiと言う名前が認知されれば御の字だろう。
中国メーカーが認知度を上げると言う点ではOPPOが上手いことやったように思う。そもそも「OPPO」というメーカー名も「世界中の人が言いやすい、覚えやすいから」という理由でつけられたとされている。
OPPOも日本上陸時は「中国同様にSNSで認知度を上げる」と言っていたが、早々に日本市場を理解したのか、SNSでは限界を感じたようで、指原莉乃さんを起用したテレビCMを流すようになった。やはり、日本市場で効果的に名前を知ってもらうには、いまだにテレビの力は大きいのだろう。
ファーウェイも長いこと日本市場で認知度を上げようとしていたが、なかなか上手くいかなかった。結局、アメリカの禁輸措置で、ニュース番組に「ファーウェイ」が連呼されて一気に認知度が上がった感がある。
Xiaomiとしても、「神ジューデンスマホ」として、とりあえず一般に知ってもらい、その先に「Xiaomiというメーカー名」を認識してもらう必要がある。
それにはやはりテレビCMとイメージキャラクター的な存在は不可欠だ(Xiaomiは昨年、Koki,さんを起用していたが)。
また、Xiaomiというメーカー名も読みにくく、わかりづらいため、サムスン電子の「Galaxy」のようにわかりやすい製品名をつけて、社名よりも製品シリーズ名をプッシュした方がいいのではないか。
「神ジューデン」もソフトバンクとしてはシリーズ化していくようで、Xiaomiだけでなく、別のメーカーが採用される可能性もある。
他社から「神ジューデン」のスマホが出る前に、ブランド認知の強化に乗り出す必要がありそうだ。
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